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フォードが57年前に描かれた”GT40の初期スケッチ”を公開!「資料を整理していたら偶然出てきた」

2020/06/14

| フォードくらいの規模になると、自身でも把握していないプロジェクトがけっこうあるようだ |

さて、フォードが「57年前に作成された」フォードGT40の初期スケッチを今になって公開。

フォードGT40というと、フォードがルマン24時間レースにおいて”打倒フェラーリ”をかかげて投入したレーシングカー。

その経緯は映画「フォードVSフェラーリ」でも描かれているとおりで、フォードによるフェラーリの買収がほぼ決まっていたにもかかわらず、土壇場になってフェラーリがそれをキャンセルしたため、フォード側が怒り心頭となって「いくらコストがかかってもかまわないからフェラーリを倒せるクルマを作る」という決意を持って開発されています。

今の時代からは想像が難しいものの、当時のフォードとフェラーリとは相当に(モータースポーツにおける)実力差があったと見え、客観的に考えてこれは不可能なプロジェクトだと思われていたようですね。

フォードがフェラーリに打ち勝つまでに3年を要した

そして1963年にスタートした「フォードGT40計画」ですが、当然ながらそう簡単にコトは進まず、デビューイヤーの1964年は全車リタイヤ。

1964年はフォード自身(フォード・アドバンスド・ビークルズ)が車両開発を行なっていたものの、おそらくここで「無理」と判断したのかシェルビーへと開発を委託し、1965年にもルマン24時間レースへ参戦するもやはり全車リタイヤという結果に。

しかしながら翌1966年にはなんと1-2-3フィニッシュという偉業を達成しており、これが伝説として今に至るまで語り継がれている、ということになります。

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なお、今回公開されたスケッチには、実際に制作されル・マンを走ったGT40の面影が見えるものの、「かなりな違いがある」こともわかります。

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さらにこのスケッチも一種類だけではなく、トンネルバックやファストバックなどいくつかの形状が存在する模様。

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実際のフォードGT40はこんなクルマ

ちなみにこちらが実際にル・マン24時間レースのために製作されたフォードGT40(この個体はロードスターにコンバートされている)。

正式名称は「フォードGT」ではあるものの、車高がちょうど40インチであったことからメディアが「フォーフォGT40」と呼び、それが定着した、と言われています(ルーフCTR”イエローバード”や日産スカイラインGT-R”ゴジラ”のようなパターン)。

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今回このスケッチが公開されたのは「フォードのアーカイブからこれら作品が見つかった」ことが理由だそうですが、フォードは以前にも「資料整理中に謎のミドシップマスタングの写真を発見した」ことがあるものの、しかし自社ではそのクルマが何なのか、記録が失われていたために追跡できず、SNS上に公開して「誰かこのクルマが何なのか教えて」と情報を募ったこともありますね。

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