| ”盗んだものを売りにくい”状況を作るのがもっとも盗難抑止に効果がありそうだ |
さて、今日のニュースダイジェスト、盗難車編。
まずは愛知県警が「ランボルギーニやベントレー等の高級車が保管されているのを摘発した」というもの。
これは「倉庫に盗難車が保管されている」という通報によって発覚したもので、画像を見ると発見された車両はベントレー・ミュルザンヌ、トヨタ・ランドクルーザー・プラド、ランボルギーニ・アヴェンタドール・ロードスター、メルセデスAMG GT 4ドアクーペ。
今回「盗品等保管」の疑いにて逮捕されたのは愛知県春日井市の暴力団組員、片桐匡宏容疑者だと報じられており、発見されたクルマと、別の窃盗事件にて押収したクルマとの間には関連性があるとも報じられているので、まだまだ「盗難車の発見」があるのかもしれません。
愛知県警の押収品陳列はイマイチ
なお、今回愛知県警より公開された(一番上の)画像を見るに、「並べ方がイマイチ」。
ご存知のように、世間では押収品の並べ方が話題になることが多々あり、その理由は「並べ方の素晴らしさ」にあり、以前話題になったのは栃木県警の公開した「高校野球ボール等対象の広域窃盗事件」にて押収した品々の並べ方。
「三角構成(トライアングル)」「繰り返し(リピテーション)」「左右対称(シンメトリー)」というディスプレイ専門業者並みの技術が駆使された”芸術”であると評されたわけですね。
こちらは警視庁の公開した「タイヤ」。
千葉県警の作品。
種類、カラー別に並べられていますが、まさに芸術の域に昇華されているとも考えられます。
これらの例に比べると、今回の愛知県警の写真はいまひとつ物足りない、ということがわかりますね。
なお、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」195巻にこの「押収品の陳列」を扱ったエピソードが収録されています(これで”配置係”というものを初めて知った)。
日本で盗まれたクルマやパーツを売っていたJ-Spec Auto Sportsのその後は?
そして次は、ちょっと前に大きな話題となった、「日本で盗まれたクルマやパーツが、アメリカで堂々と販売されていた」件。
これについてはオートカーが継続して事件を追っており、今回もその追加情報を公開しています。
なお、オートカーでは被害者の一人をサポートしており、盗品を販売しているJ-Spec Auto Sportsとの仲介役を買って出る等解決に向けて積極的に動いてくれているようですね。
現時点では現地アメリカの警察、そして日本の警察も捜査に乗り出していると報じており、今後の進展に期待が持たれます。
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「自動車盗難情報局」というお役立ちサイトも
そしてオートカーにて触れていたのが「自動車盗難情報局」というサイト。
盗難車の情報をシェアして発見につなげる他、盗難に関する状況や手口を公開して盗難を未然に防ぐという活動にも力を入れていて、車上荒らしの被害や窃盗団の活動情報等は非常に参考になるため、定期的にチェックしておきたいサイトでもありますね。
なお、オートカーによると、J-Spec Auto Sports問題が明らかになってからというもの、自動車盗難情報局に登録されるシビック/シビック・タイプR、インテグラ/インテグラ・タイプRの盗難情報がゼロになった、とのこと。
こういった事実を鑑みるに、盗難情報の共有、そして周知が盗難の防止に大きく貢献しているということもわかります。