| グッチの過去に焦点を当て、未来へとそのDNAを紡いでゆく過程を視覚的に表現 |
まさにその展示内容は「生命再生」
グッチは今年でブランド設立100周年を迎えますが、そこで京都市の有形文化財「旧川崎家住宅」にて「GUCCI バンブーハウス」が開催されることに。
なお、京都での開催となったのは、京都がグッチ創業の地であるフィレンツェと姉妹都市だからなのだそう。
このグッチ・バンブーハウスは旧川崎家内にて一部を改装したり、グッチの特徴的なエレメントである「バンブー」をテーマにした展示を行ったり、プロモーションムービーを放映したりという体験型エキシビションとなっています。
GUCCI バンブーハウスはこんな感じ
そしてこちらがGUCCI バンブーハウスこと旧川崎家。
邸内は土足厳禁なので、いただいた靴袋(帰りに回収される)に靴を脱いで入ります。
ちなみに裸足もアウトとのこと。
こちらは入ってすぐ右手にある洋室。
フィレンツェにあるグッチ ガーデン ブックストアをイメージしたという書籍がならび、壁紙そして椅子もグッチ仕様です。
たびたびグッチのデザインに登場するファンシーな動物たち。
こっそり置かれるグッチの新作バッグ「ダイアナ」。
バンブーのハンドルにネオンカラーのバンドが取り付けられていることが特徴です。
こちらは茶室「竹節庵」。
置かれている食器類はグッチ製です。
床の間に飾られる壺もグッチ!
そして奥に進んでゆくと・・・。
四代田辺竹雲斎による竹製のアートワークとグッチのバンブーハンドルを使用したバッグの展示。
解錠には歴代「バンブーバッグ」の展示も
これらバッグはグッチのヘリテージコレクション秘蔵品であり、1950年代から1970年代辺りまでのバッグが展示されます。
この展示がおそらくはメインのコンテンツとなり、グッチによると「クラフトマンシップとクリリティビティにスポットライトを当て、歴史と伝統に新たな生命を吹き込む」。
このあたりは今でも通用しそうなデザインですね。
ちなみにバンブーを使用した理由としては「物資が手に入りにくかった時期があった」ためで、そういった時期にあっても入手しやすいバンブー(竹)を使用したことが「バンブーバッグ」誕生のきっかけだとされています。
いうなれば苦肉の策から誕生したということになりますが、それが現代にまで続くアイコンとなるとは当時夢にも思わなかったのかもしれません。
このあたりはかなりレトロ。
こちらも現代で通用しそう。
おそらくは今回の展示でもっとも古そうなハンドバッグ。
こちらは中庭。
そしてこちらは最新モデルが展示される一角。
これらは自由に手に取ることができ、設置された鏡にて実際に持った様子を確認可能です。
さすがにこのコーナーは凄まじい人気で、多くの人がバッグをチェックしたのが印象的。
この新シリーズ「ダイアナ」は、1991年に発売されたバンブーハンドルを持つトートバッグを、グッチ自身が再解釈したもの(2021年6月に発売)。
一人の人間あるいはそのペルソナが、時代や文化を超えて及ぼしてきた影響をイメージしたと紹介されており、この蛍光カラーのストラップは、もともとのバンブートートに付属していた「型崩れ防止の保護バンド」の再解釈版です。
そのほか、別室ではグッチのクリエイティブディレクター(デザイナー)、アレッサンドロ・ミケーレ氏が自身の哲学を語り、最新コレクション「GUCCI ARIA」の裏側を見せるコンテンツも放映されています(15分くらい)。
実際に行われたファッションショー、そしてその様子を収めたムービーは「生命再生」をイメージしている、とのこと。
想像したよりもずっとグッチっぽいイベントであり、グッチの世界観が表現されていて、けっこう面白かったなという印象(こんな機会でないと有形文化財「旧川崎家住宅」に行くこともない)。
8月15日までの期間限定開催ですが、その方面に興味のある人にはオススメのエキシビジョンです。
その他の画像はFacebookのアルバム「GUCCI BAMBOO HOUSE KYOTO」に保存中。
グッチ バンブーハウス京都へと行ってきた際の動画はこちら
参照:GUCCI