| 非常に高価であるとは聞いているが、フェラーリオーナーにとっては「またとない満足感を与えてくれる」アイテムとなりそうだ |
おそらくは「完全に」自分のクルマと同じ仕様にて製作できるものと思われる
さて、フェラーリは「メイド・トゥ・オーダーサービス」にて”クラッチ”の製作を行っていますが、これは(公には)今年のマイアミF1グランプリで登場したものだと認識しています。
どういうものかというと「フェラーリのクルマの形をした開閉式のハードケース」で、内外装のカラーや仕上げを自由にオーダーでき、様々な用途に供することが出来るというコレクターズアイテム。
なお、形状はフェラーリのいずれかのクルマを模したものではなく、フェラーリらしい「盛り上がった前後フェンダーにコンパクトなキャビン」を持つ流線型を表しています。
フェラーリ「クラッチ」はこんな風に作られる
そこで今回フェラーリが公開したのが、このクラッチが作られてゆくさまを収めた一篇の動画で、ここにはこのクラッチがフェラーリのクルマと同じように作られてゆく過程が紹介されています(風洞実験、カーボンファイバーの焼成、ペイント、マリアージュ、インテリアの仕上げ、そして外装のチェックなど実車の製造工程になぞらえ、その様子も収録されている)。
まずこのクラッチはオーブンに入れられて焼成され、”焼き上がった”状態がこちら。
それを研磨し下地を作り・・・。
ペイントを行います。
塗装が完了するとこう。
並行して内外装に取り付けられるパーツの製作と仕上げも行われ、こちらは内側に取り付けるレザータグ。
この動画では「ROSSO CORSA」と刻印されていますが、ここは自分の名前やメッセージに置き換えることも可能だと思われます。
こちらはクラッチ後方に取り付けるFerrariバッジ。
その後内装を貼り込み・・・
開口部には金属製のフレームを装着。
ここで一旦の完成。
この後に塗装や内装の検品を行い、ポリッシュがかけられてオーナーのもとへと”納車”されるわけですね。
なお、外装は15色、内装は4種類のアルカンターラから選択可能だそうですが、おそらくは様々なオプションが用意され、この範囲に留まらないカラーや素材、そしてリバリーを入れたりという対応も可能であると思われます。
フェラーリ「マラネロ・クラッチ」が製造されてゆく風景を収めた動画はこちら
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参照:Ferrari(Youtube)