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ブガッティ「シロン」ついにオフィシャル公開。タイヤ交換に400万必要なヴェイロンより「維持費は安い」

2016/03/01

ブガッティ・シロンがついに公開へ。
出力は1500馬力、エンジンは8リッターW16。
0-100キロ加速は2.5秒で最高速度は時速420キロ、と当然ですがすべての面においてブガッティ・ヴェイロンを上回ります。

タイヤはフロント20、リア21インチ。
フロントブレーキは8ポッドとのことですが、ローターの外周かその奥に放射線っ上の構造物が見えますね(これが何かは不明)。
なおヴェイロンではタイヤを交換すると400万円もの出費が要求されましたが、シロンのミシュラン・タイヤはそれよりも「財布に優しい」とのこと。

シロンはカーボンファイバー製の骨格を持ち、車体後部までカーボンで作られた最初の量産車、とのこと(たいていはキャビンまでがカーボンで、そこからはアルミ製のスペースフレームが接合される)。

ヘッドライト内部、グリルの構造、テールランプ、ちょっとだけ覗くエンジンなどすべてが「未来的」な印象を持っており、そして美しく再デザインされているようですね。
全体的には円をモチーフとしながらも、ところどころ三角形が入っているようです。

一方室内はさらに優雅になり、どちらかというと懐古調になったようにも見えます。雰囲気的にはパガーニ・ウアイラのような柔らかい光を用いているようですね。
運転席と助手席との間にも円をモチーフとした仕切りのようなものがあり、これにはアンビエントライトが取り付けられている模様。
これだけでも「ブガッティに乗っている」雰囲気が味わえそうです。
ダッシュボードにはマット仕上げのカーボンが用いられていますが、これはモノコックの一部なのかもしれません。

ペダル、スイッチ類もブガッティ特有のデザインと言えるもので、とにかく上品で優雅な雰囲気がありますね。
キーは画像で判断するに今までどおり2本用意されており、おそらくはこれも今までどおりに「通常走行用」と「最高速アタック用」と思われます。
キーもヴェイロンまでは「VWアウディグループの使い回し」的な外観だったものが一気に高級に。

標準装備かどうかは不明ですが、専用のトラベルバッグ、ガーメントバッグの用意も。

なお今年の生産は500台とのことですが、260万ドル(3億円くらい)という価格にかかわらず、すでに1/3は予約で占められている、とのこと。

デザイン的にはリアセクションのボリュームが大きく、キャビンに「被せるように」デザインされているのが特徴。
これは近年のVWアウディグループのデザイン的特徴の一つで、ランボルギーニ・ウラカン、そしてこのブガッティ・シロン、次いで発表されるランボルギーニ・センテナリオに見られる傾向ですね。

以下、ブガッティ・シロンの関連情報をまとめています。


ブガッティ・シロンの内外装を解説する動画。ウェアなど小物の紹介も

ブガッティのショールーム(ブティック)にて、シロンの内外装を紹介する動画。
シロンはこれまでも多数の画像が公開されていますが、こうやって動画で詳細しているのを見ると、改めて「こうなっていたのか」と感心します。

ブガッティはレザージャケット、バッグなどライフスタイル製品の展開も行っていますが、そちらについても紹介があり、参考になります。

モナコのブガッティ・ディーラーに搬入されるシロン。テールランプはこう光る

モナコのディーラーに搬入されるシロンを捉えた動画。
トレーラーに積まれてやってきていますが、トレーにシロンを移動させる様子がちょっとドキドキハラハラ。
トレーも不安定に揺れていて、「落ちたらどうしよう」と心配に。

もちろん輸送業者は慣れたもので問題なくシロンを下ろしますが、テールランプ(ブレーキランプ)やバックランプの光り方も確認でき、エンジン音も確認ができます。

bugatti chiron movie ブガッティ シロン 動画

これがブガッティ・シロンのコクピットの機能一覧だ。セルフィー機能など(嘘)

ブガッティ・シロンのコクピットにある各スイッチの機能一覧(嘘)が公開に。
「押すとエットーレ・ブガッティ(ブガッティ創始者)の霊が出てくる」「ドライバーの自撮りとツイートボタン」「リキッドチーズ噴射」「財産表示機能」などさまざまな機能がありますが、けっこう面白いと思います。

それぞれの機能はもちろんジョークですが、実際のボタン等に表示された文字やアイコンを考慮したものとなっており、けっこう真剣に考えたものであることもわかります。

ブガッティ・シロンの詳細を紹介する動画。P.フルリエの腕時計も

ジュネーブで発表されたばかりのブガッティ・シロンを紹介する動画。
内外装の紹介に加え、若干ですが走行シーンも。

今回パルミジャーニ・フルリエとコラボレートした腕時計を発表していますが、その時計も紹介されていますね。
なおこの腕時計(PF-390コンセプトウォッチ)はシロンのW18エンジンをイメージしているとのことで、価格は4000万円以上と見られています。

ブガッティがシロンのコンフィギュレーター公開。中東や中国が好きそうなカラーも

bugatti chiron color ブガッティ シロン カラー

ブガッティがシロンのミニコンフィギュレーターを公開。
一部のカラーについて組み合わせを確認できるようになっています。

発表時のブルーとライトブルーの組み合わせ、中東で好まれそうなレッド/ホワイト、中国人が好きそうなゴールド/ブラウン、クリアペイントを用いてカーボンの折り目をむき出しにしたもの等様々なバリエーションがあります。


ブガッティ・シロンの最高速は時速420キロに制限。今後はユーザーの要望でリミッター解除が可能に

1500馬力を発揮するブガッティ・シロンは最高速度について時速458キロとアナウンスされていますが、現時点ではリミッターが作動して420キロまでしか加速できない模様。
なおヴェイロンと同様にシロンでも「最高速」にチャレンジするには一旦停止して「二個目の」キーを使用してから車を発信させる必要がありますが、そのキーを用いても時速420キロまでしか出ない、ということですね。

「二個目の」キーを使用しない場合は時速何キロまで加速できるのか不明ですが、おそらくブガッティは超高速域での事故を防ぎ、ユーザーの健康を守るためとブランドイメージを傷つけないためにこのリミッターを設けているのだと思われます。

なおヴェイロンは最高速を出すと12分で燃料タンクが空になり(走行距離はわずか80キロ)、停止までのブレーキングには500メートルが必要(よって最高速を出して停止するまで、ヴェイロンでは11-12キロの直線距離が必要とされる)。
この異次元の燃料消費やブレーキング距離はおそらくスーパーカーに慣れた人にとっても「想像を遥かに超える」と思われ、車とドライバー双方が「安全」と思われるのがヴェイロンで制限されていた時速415キロ、シロンで制限される時速420キロなのだと思われます。

この制限は今後ドライバーの要望によって解除可能になるとのことですが、現在は「様子見」の段階と思われ、生産数の少ない車ですのでブガッティとしても「まず発売直後は現在のリミッター範囲内で様子を見たい」ということなのだと思います(ユーザーがある意味ではテストを担当しているようなものかもしれない)。

ブガッティ自身もシロンによる「世界最高速チャレンジ」は来年以降に行いたいとコメントしており、その速度域で自信を持て、かつ安全を確保できるようになるためには時間を要するのでしょうね。

ブガッティによると「シロンの最高速は時速458キロにとどまらない」としており、この458キロも安全マージンを確保した速度としています。
加えてシロンのオーナーは平均して42台の車、1.7機のジェット機、1.4艘のヨットを保有している、ということも以前に報道されており、そういった人々が事故を起こすと社会的インパクトが大きく、そのあたりも考慮しているのかもしれませんね。

ブガッティ・シロンが北米で初公開に。ボディカラーはネイビー

その衝撃的なデビューから数ヶ月たち、すっかり配備も始まっていると思っていたブガッティ・シロンですが、実はまだ北米では実写公開されていなかった模様。
本日カリフォルニアで公開されるものですが、すでにオーダーを受けている200台のうち30%が北米から、とのこと。

今回公開されるシロンはネイビー(ブルークリア塗装を施したエクスポーズド・カーボン)のボディカラーにシルバーのアクセント。
内装は鮮やかレッドという人目を惹く仕様ですね。

シロンは8リッターW16エンジンを持ち、しかも4つのターボで過給し1500馬力を発生。
現在世界最高速の座はヘネシーに持って行かれていますが、ブガッティはシロンを持って来年にもその座を奪還するつもりだ、と伝えられています。

これだけで12億円。4台のブガッティ・シロンのテストに遭遇した動画

ロサンゼルスにて、幸運なドライバーがブガッティ・シロンのテスト風景に遭遇した動画。
一台はホワイトとライトブルー、もう一台はホワイトとネイビー(ブラック?)とのコンビで、残る二台はマットブラック(内装のカラーは異なる)。

街なかで遭遇した後郊外までしばらく一緒に走っていますが、ときどきあるようにテストカーを追いかけてトラブルになるような事態には陥っていないようですね。

ブガッティ・シロンは1台3億円ですので、この4台で12億円がそこに存在していることになりますが、1台だけでも見ることができる機会は非常に少ないと思われ、しかし4台に遭遇するとはびっくりです。

なおブガッティ・シロンはすでに発表済みの車ですが、マットブラックの二台はほかの二台と仕様が異なるように見え、テストカーのようだったと投稿者はコメントしています。
なお最近は発表後でもテストを続ける姿が目撃される場合があり、ライバルとの競争の関係上、もしくは発表するショーのスケジュール上、「見切り」または前倒しで新車を発表することがあるのかもですね。

ブガッティ・シロンの初期デザインが公開に。「すべては機能のため」

ブガッティ・シロンの初期デザインが公開に。
実際に発売されたシロンとフォルムは似ているものの、ヘッドライトはより未来的な印象ですね。
なおデザイナーはSasha Selipanov氏。

Sasha Selipanov氏はシロンのデザインコンペのために呼ばれたデザイナーで、そのコンペにおいて採用されることが決定し、VWアウディグループに招かれてフルタイムでブガッティ・シロンのデザインを行うこととなった人物(それまでの経緯は不明ですが、シロンのコンペに招かれているのでそれなりの実績を残していると思われる)。

ブガッティ内部でもヴェイロンから大きくスタイリングを変えることへの議論がなされたようですが、シロンは「世界最高速度記録を更新する」必要があったために機能を再優先し、現在のようなアグレッシブなスタイルになった、とのこと。

デザイン画を見ていると、ブガッティのアイコンとも言える「ホースシュー」を強く意識していることがわかりますが、それ以上にクーリング、エアフローなどの「パフォーマンス」を考慮していることがわかります。

なおブガッティは空力改善のために通常のドアミラーではなくカメラを用いたかったようですが、世界中で販売することを考えると法規の関係で難しく(日本は既に2016/6に解禁済み)、現在のドアミラーに落ち着いた、とのこと。

こちらが市販バージョンのシロンですが、初期デザインのイメージを色濃く残しており、センターにアクセントを入れるというヴィジュアルはそのままキープされていますね。

ブガッティ・シロンがヒルクライムを走る動画が公開に。サウンド、シフトショックとも豪快だ

ブガッティ・シロンがグッドウッドにてヒルクライムを走る動画。
ドライブモードがもっともレース寄りになっているはずですが、室内に侵入するサウンド、そしてシフトショックもかなり大きいように見えます。

それにしても内装はかなり独特でエキゾチックな車であり、ここはヴェイロンに比べてもかなり変わった部分と考えられます。
エキゾチックな内装といえばパガーニ・ゾンダやウアイラがまず思い浮かびますが、それらにも負けない仕上がりになっているようですね。

https://www.youtube.com/watch?v=jg5eASQ-Zms

ブガッティ・シロンの詳細を紹介した動画が公開。メーターの動きも

ブガッティ・シロンの詳細を紹介する28分の動画。
外観からウインカーの光り方、ディフューザー、ホイールやブレーキ、内装などを収めています。
内装だとメーターの動きが一部わかりますが、センターメーターはアナログ表示。
VWアウディグループの得意なフルデジタルではなく、これは優雅さを狙ったものかもしれませんね。

シロンといえばオプション価格の高さも有名で、カーボン仕上げの外装がランボルギーニ・ウラカン一台分(3000万円)、コンフォート・シートが280万円など異常なプライシングがなされていますが、動画を見ると(当然ながら)ノーマルのままでも非常に高い水準を持っており、それを超えるレベルが要求されるオプションとなるとこの価格になってしまう、というのは理解できますね。

ブガッティ・シロンのオプションパーツはこれだけ費用がかかる。サロモン氏が動画で紹介

ブガッティ・シロンのオプションパーツはこれだけ費用がかかる。サロモン氏が動画で紹介

スーパーカー/ハイパーカーコレクターでもあるビジネスマン、アレハンドロ・サロモン氏が「ブガッティ・シロンのオプション価格」について紹介。
車両本体価格は250万ユーロからというシロンですが、そのオプション価格もケタ違い(現在1ユーロは120円くらい)。※サムネイルの「勘弁してくれ」という表情が全てを物語る

ざっと内容を紹介すると、一部クリアカーボン仕上げの外装ペイントに10万ユーロ、外装全部をカーボン仕上げにすると25万5000ユーロ、ロワー・カーボンパーツ(これは何か不明)2万ユーロ、フロントグリルのコントラストペイント6000ユーロ、リアウイング下面のコントラストペイント5000ユーロ、カーボン製ミラーキャップ8000ユーロ、カーボン製エンジンカバー15000ユーロ、ホイールペイント7500ユーロ(ダイアモンドカットは10000ユーロ)、ホイール6万ユーロ、ブレーキキャリパーペイント3000ユーロ、内装の選択は基本4色からですがモノトーン・カーボンインテリアパックは5万ユーロ、スポーツシートは15000ユーロ、コンフォートシートは25000ユーロ、カーボンファイバーステアリングホイール6500ユーロ、といった感じ。

外装のカーボン仕上げだけでもランボルギーニ・ウラカンを一台買えそうな金額ですが、ざっとポルシェやフェラーリ、ランボルギーニのオプション価格の3~5倍くらいの価格設定のようですね。

なおヴェイロンは走行4000キロにタイヤ交換一回(400万円)、タイヤ交換4回に一回はホイール交換(500万円)、しかもこれら作業はフランスでしかできないという”とんでもなく”お金のかかる車でしたが、シロンの維持費も気になるところ(ブガッティはシロンの維持費についてヴェイロンよりも安くつくと発言している)。

ブガッティ本社近くで複数のシロンが目撃に。シックなシロンとスポーティーなシロン

ブガッティ本社近くで目撃されたシロンの画像とのことですが、それぞれ異なる仕様で興味深いものがありますね。
ブラック?にシルバーっぽいアクセントの車両はシックですが、一方でブラックにブルーのアクセントはかなりエキゾチックな印象。

ぼくが購入することはありえないのですが、もしカラーを選ぶとなると渋い色でまとめるかスポーティーでビビッドな色にするかは悩むところ。

なおシロンの開発にあたっては300時間の風洞実験、50万キロの試験走行を繰り返したと言われ、消費したタイヤも200セットに上るとされています。

ヴェイロンはタイヤ交換の費用が1セット400万円、点検費用では200万円と言われ、しかしシロンの維持費は「それよりも安い」とのこと。


ブガッティのボスがシロンで走る。ジャーナリストを乗せ時速320キロでニュルを走行(動画あり)

ニュルブルックリンクにて、ブガッティのCEO、ウルフギャング・デュラハイマー氏がジャーナリストを乗せて走行。
今まではデュラハイマー氏が走行する様子を収めた動画はあまり見られなかったように思われますが、ずいぶん高いスキルを持っているようですね。

自身でサーキットを走る経営者というと現アストンマーティンの会長であるウルリッヒ・ベッツ氏、豊田章男氏が有名ですが、デュラハイマー氏も今後こういった機会を積極的に設けるのかもしれませんね。

ブガッティ・シロンのエンジンスタート&エンジン高回転時のサウンドがわかる動画

何かの展示のためか、ブガッティ・シロンがトラックから出されてアクセルを吹かす動画。
トラック内での始動の様子もわかりますが、テールの横一直線になっているバー状のライトはなかなか魅力的ですね。

ブレーキランプ、バックランプの様子もわかりますが、ウインカーがどう光るのは謎です。
トラックは車を載せている箱ごと傾斜がつくようですが、結構斬新な動きですね。

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