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C8コルベットのオープン比率は42%、これは1969年以来の高水準。クーペと同じ運動性能、収納スペースを確保しハードトップ化したことが効いたようだ

2021/09/09

シボレー・コルベット

| スポーツカーといえども多くの人が快適性や積載性を気にしている模様 |

C8コルベットはあらゆる点において成功したスポーツカーだと言える

さて、現在アメリカでもっとも(在庫の)回転が速いクルマとして知られるシボレー・コルベット。

とにかく納車が追いつかないほどの人気だといいますが、2021年モデルの生産が終了し、これから2022年モデルの生産が開始されることになります。

そこでシボレーは2021年モデルについていくつかの情報を公開しており、まずは26,216台が生産されたとコメントしています。

シボレー・コルベット
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購入者の42%がオープンモデルを購入

そしてその26,216台のうちの42%がコンバーチブルだったといい、これはちょうど半年前に報じられたた「41%」よりも若干増えた数字ですね。

ちなみにコルベット・コンバーチブルはクーペに比較すると7,500ドル高価な設定を持ち、にもかかわらずコルベット・コンバーチブル購入者のうち52%が最も高価なグレード「3LT」を選んでいて、40%が真ん中の2LT、残り8%がベースグレードの1LTを選択している、とのこと。

ちなみにコルベット・クーペ購入者のうち47%が2LTを、33%が3LTを、20%がLTを選んでいるとも明かされていて、つまりコルベット・コンバーチブル購入者のほうが「懐が深い」ということになるのかもしれません。

シボレー・コルベット購入者の41%がオープンモデルを購入
シボレー・コルベット購入者の41%がオープンモデルを購入し、オープンモデル購入者の52%がトップレンジを購入。やはりオープン好きには余裕がある人が多いようだ

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なお、コルベット発売当初(クーペしかなかった時代)には74%が最上位グレードを選んでいたと報じられているので、時間の経過とともにやや購入される内容が変わってきたということになりますね。

これほどオープンの人気が出たのは1969年以来

ここ最近というか2000年代以降はあまりオープンモデルの人気が(自動車業界全般的に)高くはなく、それまで「スポーツカーの半分がオープン」と言われたほどオープン人気が高かったのがウソのようにオープンが売れなくなってしまったわけですが、今回のC8コルベットでは見事オープン人気が盛り返したということになり、これほどまでにオープンモデルが売れたのはコルベットの歴史上「1969年以来」なのだそう。

ただ、これは世の中の傾向として「ふたたびオープンモデルに注目が集まるようになった」からではなく、C8世代のコンバーチブルは「クーペと同等の走行性能を誇り、クーペと同じトランク容量を持ち、クーペと同等の耐候性と快適性を持ちながらも、好きなときにオープンエアを楽しめるようになった」からだと分析されていて、C8コルベット開発メンバーの努力の賜物と言えそうですね。

シボレー・コルベット

参考までに、C8コルベットの購入者は、C7世代のそれに比べて平均年収が720万円も多いという統計も公開されており、オプション装着額も遥かに高いとのこと。

C8世代のコルベットはミドシップ化によって多額のコストがかかっていますが、そのため現在の販売価格(車両本体価格のみ)だと1台あたり200万円ほども赤字が出るといい、しかしグレードごとの差別化やオプション戦略、上述の通りコンバーチブルの機能・性能向上等により、上位グレード・高額モデルへの誘導や、高額オプションの装着推奨によって、赤字を十分にカバーすることができているのかもしれませんね。

シボレー・コルベット購入者の41%がオープンモデルを購入
C8コルベットの購入者は先代コルベットに比較して「年齢が若く、年収が720万円も多い」。さらに販売台数も年々増え、C8コルベットは稀に見るヒット作となりそうだ

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