テスラがギガ・テキサスにて発生した死亡事故に関して告発される。昨年には安全義務違反にて罰金を課されたことも

｜　良くないことではあるが、テスラにとっては「慣れっこ」なのかもしれない　｜

さらに「どうしても」こうした安全問題は工場にはつきものである

さて、米労働安全衛生局（OSHA）が、テスラの運営するテキサス・ギガファクトリーでの労働者死亡に関する安全違反を理由にテスラに対して摘発を行ったとの報道。

現時点で違反に関する詳細は公表されていないものの、近日中に公開がなされる可能性があるとされ、死亡した人物は、使用されていないと考えていた電気パネルに接触したと伝えられています。

死亡事故そのものは昨年8月に発生

なお、この悲劇的な事故は昨年8月に発生したもので、米労働安全衛生局はその時点で調査を開始し、調査の結果としてテスラを摘発するに至ったもよう。

米労働安全衛生局はロイターに対し「調査は終了し、違反通知が発行された」と述べていますが、具体的な違反内容や罰金額については明かされておらず、しかしロイターは米労働安全衛生局が昨年、ギガ・テキサスでの他の2件の違反に対して7,000ドルの罰金を科したことを指摘しています。

アメリカ合衆国労働省によれば、重大な違反やその他の軽微な違反に対する最大の罰金は16,550ドルで、故意または繰り返しの違反には最大165,514ドルの罰金が科せられると言われているため、まだこの「7,000ドル」は大きくはない額なのかもしれません。

事故が発生した当時の報道によると、電気技師のビクター・ゴメス・シニア氏は、テスラがギガ・テキサスで契約した会社ベランを通じて勤務しており、同氏は使用されていないと思われた電気パネルに接触したとされています。

事故発生後、オースティン・トラヴィス郡のEMS（緊急医療サービス）がビクター・ゴメス・シニア氏をデル・セトン医療センターに搬送するもそこで死亡が確認された、というのが大まかな経緯となるもよう。

ビクター・ゴメス・シニア氏の家族は、テスラとベランを安全違反で訴えていて、この米労働安全衛生局の最新の判断が家族側の訴訟に有利に働く可能性があり、一方でこのような安全に関する規制当局からの圧力はテスラがこれまでにも何度も受けてきたものであり、ある意味ではテスラにとって「慣れっこ」である可能性も。

実際のところ、2023年には、米労働安全衛生局がカリフォルニア州での職場安全違反に対してテスラに38,000ドルの罰金を科していて、さらにはテスラだけでなく、同様の違反で罰金を科せられた企業は他にもあり、特に注目すべき事例としては、ゼネラル・モーターズ（GM）とLGエナジーソリューションズの合弁会社であるウルチウム・セルズLLCが、2023年3月に爆発事故を起こした後、270,091ドルの罰金を科されたことが報じられています。

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