サイバートラックの爆発事故に関し「メディアが誤解を招く報道を行っている」としてテスラが訴訟の構え。実際には爆風を上に逃し被害を最小限にとどめたようだ

｜　サイバートラックの「頑丈さ」に起因して横には爆発が広がらず、グラスルーフを吹き飛ばして上に爆風が逃げたようだ　｜

たしかに事故後のサイバートラックは意外と壊れていない

さて、年明けそうそうにテスラ・サイバートラックが爆発し死者が出ていますが、これについて比較的初期に報じたのがビジネスインサイダー。

この「トランプホテル前で発生したテスラ・サイバートラック爆発、1人死亡、7人負傷」という見出しにつき、「サイバートラックの不具合で爆発し、無実の人が死んだ」かのような印象を与えるという指摘がなされており（ぼくも最初はそう思った）、テスラCEO、イーロン・マスク氏がこの誤解を与える報道につき、「テスラの評判を傷つけ、事実を誤って伝えている」として法廷での闘争を示唆することに。

実際のところ、サイバートラックは被害を最小限に抑えたと考えられている

たしかにこの見出しは「事実」ではあるものの、その一方で「サイバートラックに問題があった」と誤解される可能性も否定できず、保守派コメンテーターのロビー・スターバック氏も「この見出しがテスラのイメージを傷つけ、サイバートラックが火を吹いたと誤認される」と主張。

🚨 #BREAKING: Las Vegas Police release new video of the exploded Cybertruck outside of the Trump Hotel, showing explosive ordinances in the back

Police credited the lack of damage to the Trump Hotel to the strength of the Cybertruck, as it remained mostly intact.

“The explosion… pic.twitter.com/lajQZX2pOI

— Nick Sortor (@nicksortor) January 2, 2025

そしてイーロン・マスクCEOはこれに同意する形で「そろそろ訴える時かもしれない」とコメントしているわけですね。

一方、転んでもただでは起きないのがイーロン・マスクCEOで、同氏はすぐに調査チームを結成する一方、サイバートラックが爆発を抑えて爆風を上方向に誘導したことに触れ、「（ホテルのエントランスで爆発したのに）ロビーのガラス扉も割れなかった」「このサイバートラックは再び走行できると思う」とも語り、その頑丈さと安全性を強調することに。

実際のところサイバートラックが被害を最小限に抑えたことは間違いがないようで、ラスベガス・メトロポリタン警察のケヴィン・マッカヒル保安官もイーロン・マスク氏の意見を支持し、「サイバートラックのおかげで、バレーエリア（エントランスでの一時駐車エリア）内での被害が制限された。爆風のほとんどはトラックを通して上方向に逃げた」と述べています。

今回はなんとも凄惨な事件ではありますが、こういった「後からわかる事実」によって、「災い転じて福となす」こととなるのかもしれません。

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参照：Las Vegas Metropolitan Police, etc.