2021年に国内でもっとも売れた乗用車は圧倒的にトヨタ・アクア！とにかくトヨタの強さが目立つ一年となるも、前年比100％を超えたのはレクサスと日産、三菱のみ

｜　チップ不足にて、自動車メーカー各社とも生産が追いつかなかったようだ　｜

2022年も引き続き、半導体不足に悩まされる年になると考えていいだろう

さて、日本自動車販売協会連合の発表する国内自動車メーカーの車名別販売ランキング「通年」が公開。

詳細はあとで見てみるとして概況ですが、今年の累計は279万5818台となり、昨年の288万527台に対して97.1％にとどまっています。

ただ、これについては「クルマが売れなかった」というよりは「クルマを（チップ不足にて）作ることができなかったと表現したほうが正確なのだと思われ、コロナ禍まっただなかの昨年に続き、今年も自動車メーカーにとっては「災難だった」ということになりそうですね。

メーカー別だとトヨタ（138万8960台/前年比97.6％）、ホンダ（27万4374台/前年比93.4％）、日産（27万4291台/前年比100.3％）、マツダ（12万3251台/前年比89.3％）、スズキ（9万9210台/前年比92.5％）、スバル（8万3114台、前年比98.0％）レクサス（5万118台/前年比104.2％）、ダイハツ（3万9699台/前年比70.8％）、三菱（3万4530台/前年比125.4％）といった数字となっていて、前年比で100％を超えたのはレクサスと日産、三菱のみといった状況です。

2021年通年での販売はヤリスが圧勝

そして2021年通年での車種別販売ランキングを見ると、堂々の1位はトヨタ・ヤリスで、しかも2位に圧倒的な差を設けての王座です。

そのほか気づくのは、RAV4やライズといったSUVの存在感が薄くなり、全体的には「コンパクトカーとミニバンが上位を占める」という、SUVが流行する前の状態に戻りつつあること。

なお、トヨタの強さは圧倒的だと考えてよく、ベスト10内の占有率は80％となっていて、11～20位では40％、21位～30位では30％、31位～40位では10％といった具合に、下位になればなるほどトヨタが少なくなり、つまりトヨタが上位を占めているようですね。

そして日産とホンダがトヨタの下で中位集団を形作り、そしてさらにその下にマツダとスバルが位置する、といったパワーバランスが形成されているように感じます。

2021年通年での乗用車販売ランキングはこちら

参照:日本自動車販売協会連合