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米統計「スピード原因での死亡は飲酒原因と同じくらい多い」。日本は?→速度違反は飲酒の7倍もの死亡原因

2017/08/09

アメリカの統計によると、速度違反による交通事故死亡者は飲酒運転のそれよりも多い、とのこと。
速度違反金の死亡者は2005-2014年(ちょっと古い)累計だと112,580名、飲酒運転起因の死亡者数は112,948名(あまり変わらず、同じくらいの数字)。
10年間でこの数字なので「1年あたり11,200人も」スピード違反や飲酒運転が原因で命を落としている、ということに。
※これらが死亡の原因のどれくらいを占めるのかは不明

ここで気になるのが「日本はどうなの?」ということですが、警視庁が死亡事故に関する資料を発表しているものの、ここ数年分は「事故原因」が記されておらず、2015年辺りだと速度違反起因の死亡者数は210人程度、飲酒だと30人程度。
人口差(アメリカ:3億1900万、日本:1億2700万)を考慮してもアメリカの交通事故死亡者数は圧倒的に多い数字で、これが本当だとすると「どうりで保険会社が保険の加入費用を上げるわけだ」と納得。

なお日本における「速度違反」「飲酒」が死亡事故に占める原因としてはかなり小さく、逆に原因として多いものは「安全不確認」、「脇見運転」、「動静不注視」、「漫然運転」、「運転操作不適格」(一番多い安全不確認で750人程度)。
要は注意不足や運転ミスが原因の大多数を占めているということで、となるとやはり最近の車に標準装備化されつつある安全運転支援デバイスの意義は大きそうですね。

なお直近の統計だとこんな感じで、死亡者数は減少傾向(別の統計と数が合わないところもあるので、統計のとり方が違うのかも。被害者も含む/含まないなど)。

詳細は警視庁発表の統計にて確認できますが、大きく分けて最近の死亡事故の傾向としては下記があるようです。

・交通事故死者は、平成18年上半期と比べて全年齢層は約4割、高齢者は約2割減少しているが、高齢者の割合が全年齢層の約5割を占めるなど高い水準で推移している。
・人口当たり死者数では、全年齢層、高齢者ともに約4割程度減少しているものの、高齢者の人口当たり死者数は全年齢層と比べて高い水準にある。
・自動車乗車中、歩行中が特に多く、7年ぶりに自動車乗車中の死者数が歩行中を上回った。
・正面衝突等、横断中、出会い頭衝突の順に多い。
・自動車乗車中、原付・自動二輪乗車中、自転車乗用中、歩行中の状態別死者数はいずれも減少傾向にあり、過去10年(上半期)で約5割から約7割の水準まで低下しており、特に自動車乗車中死者については他の状態と比較して減少率が大きい。
・歩行中死者数は全年齢層、高齢者ともに減少傾向にあるが、高齢者は概ね年齢層が高いほど人口当たり死者数が多い傾向にある。
・歩行中死者は過去10年(上半期)で減少傾向にあり、法令違反率は約6割から約7割で推移している。
・自動車乗車中の座席別死者数は、過去10年(上半期)において運転席・助手席は減少傾向にあるが、後部座席等は横ばい傾向にある。
・自動車乗車中死者に占めるシートベルト着用率は、平成23年から平成27年の累計5年間では52.0%であったのに対し、平成28年上半期の着用率は53.0%で横ばいであった。
・自転車乗用中死者数は過去10年(上半期)で減少傾向にあり、法令違反率は約7割から約8割で推移している。

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