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「安い」と「貧乏くさい」は違う。製品の価格とステータスを考える

安価なもの=貧乏くさいわけではない

安いものや小さいものは「貧乏くさい」という一般的な認識がありますが、一部は正しく、また一部はそうではない、とぼくは考えています。
たとえば軽自動車=貧乏くさいと世間で見下される傾向にあるのもこの認識が働いている、とも言えますね。

なぜ安い=貧乏と考えられるようになったのか

なぜ「安い」=「貧乏くさい」になるとかということを考えると、”安いもの=高いものを買えなかった人が買うもの”というイメージがあるためではないか、とぼくは考えます。
たとえばアルファードを買うことが難しかった人が軽のバンを買う、というような場合ですね(これは一つの例であり、軽には軽の存在意義があって、ぼくは軽だからといって下に位置するとは思いたくない)。

ここには「安いものは高いものの代替品」であり、安いものは高いものの下位互換である、という認識があるのかもしれません。
かつてマツダRX-7(FC)がプアマンズ(貧乏人の)ポルシェと言われたり、ボクスターも同様の表現をされていたのがこういった心理を表している、とも言えますね。

一方で、安くても貧乏臭くないものといえば?というとぼく的にまず頭に思い浮かぶのがスウォッチとミニ。G-SHOCKでも構いません。
スウォッチはなにかの下位互換ではなく、スウォッチはスウォッチなわけで、要は比較対象がないために価格が安くても「安物=貧乏くさい」とは言われないわけですね。
まさかスウォッチとロレックス、オメガを同列に語って評価し、「スウォッチはロレックスに比べると安くて貧乏くさい」と断じる人はいないだろう、ということです。
ミニも同様で、BMWやメルセデス、アウディの下位互換でもなく「ミニはミニ」(ただしミニは十分高価になり、安いとは言えない価格帯になってしまいましたが)。

互換性のないものは安価でも「安物」とは捉えられにくい

そういった、代替性の無い価値観を保有する製品は一般に独自性と排他性があり、価格が安くとも「貧乏くさい」と捉えられることは少ないのでは、とぼくは考えています(中には価格だけでしか判断しない人もいるので、こういった考え方が人々の総意ではないことは承知。スウォッチやミニでも単に”安物”としか考えない人も存在するのは事実)。

たとえば軽自動車だと、ジムニーやハスラー、S660、コペンなどは独自の価値観や世界観があり、普通や大型乗用車の「代替」でも「下位互換」でもなく、したがってこれらは「貧乏くさく見えない」、のではないかと思うのですね。

人間も同じで、誰かの真似をすると「その人の下位互換」になってしまい、他から見ると「ニセモノ」や「貧乏くさい」イメージが出るのかもしれません。

印象というのは人によって感じ方が違うのでナントモですが、ぼくが考える「安物」と「貧乏くさい」はおおよそこんな感じです。
よって、価格が安くとも貧乏くさく見えないものがあるのと同様に、価格が高くとも貧乏くさく見えるものも存在すると考えていて、ぼく自身もけして誰かの下位互換にはなりたくない、と考えるのです。

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