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はじめて購入したスナップオン(Snap-on)のドライバー、そして当時の自分について考える

2017/12/04

当時はこれ一本買うにも決死の覚悟だった

ぼくが最初に購入したスナップ・オンの工具。それがこのラチェット式ドライバーです。
当時はいくつかまとめて工具を買うなんて余裕はとてもじゃないけれど無くて、でもスナップ・オンの工具が欲しい。はじめに一つだけ買う工具としては何が良いだろう。
そう考えたとき、もっとも「使う機会が多そう」という理由で選んだのがこのドライバー。

たぶん一生ぼくはこのドライバーを使い続けるだろう

このドライバーは当初より(プラス、マイナスの)ビットがいくつか付属していて、いちばん使用頻度が高いと予想され、従ってコストパフォーマンスが高いだろう、ということで吟味を重ねて選んだわけですね。

もちろん、この赤いグリップがぼくの所有欲を刺激したこともじゅうぶんな理由(スパナやレンチだと全体がクロームで”いかにもスナップオン”感がない)。
そんなわけで、ぼくが持っている工具の中でも、ぼくが最も気に入っていて、思い入れがあるのもこのドライバーとなっています。

とにかく、このドライバーを購入したとき、ぼくはこのドライバーを使った。使いまくった。
理由も無くネジを緩めたり、締めたりした。ただグリップを握っているだけで嬉しかった。
そういった思い出も詰まっている一本だとも言うことができます。

購入してから何万回このグリップを回しただろうというほど、ほんとうに毎日のようにこのドライバーを使っていた時期もあったのですが、最近はその機会もめっきり減りました。
大きな理由としては車やオーディオの改造を行う機会が圧倒的に減ったからですが(改造を要する車をあまり選ばなくなったり、改造を許容しないつくりの車も増えてきた)、先日ウラカンのちょっとした作業を行うとき、久しぶりにこのドライバーを握ったのですね。

その際に(ラチェットの)回転方向の切り替えを行おうとダイヤルを回したらダイヤルの回転が渋く、その今までとは明らかに異なる感触に違和感を感じることに。
ダイヤルの回転が渋くなったのは使用頻度が減って中のグリスが固着したからかな。そう考えるとなんだかドライバーに対して(放っておいたような、粗末に扱ったような)申し訳ない気持ちになり、簡単な掃除をした後に金属部を磨いたのですが、ちょうどその時にこのドライバーを購入したときの新鮮な気持ちを思い出したのですね。

当時としてはかなり思い切った買い物でしたが、それでもぼくはこのスナップオンのドライバーを購入したことについて後悔したことはなく、むしろ「買ってよかった」と考えています。

たとえ手が届きそうにないものであっても手を伸ばそうとする努力や、それを手にいれて使ってみることの大事さを教えてくれた一本であり、おそらくはぼくにとって「生涯を共にするであろう」製品の一つであるのは間違いのないところです。

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