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ついにアストンマーティンが「コロナの影響で」100万円以上値引き開始との報道。加えて数年単位でリース利率”ゼロ”を打ち出す高級車メーカーも

2020/04/12

アストンマーティン

| 北米ではベントレー、ランボルギーニがリース利率ゼロ、ポルシェは支払猶予といった対策も |

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あいも変わらずコロナウイルスが猛威をふるう世の中ですが、多くの国では外出制限が敷かれ、よって「買い物に出かけることができない」状態が続いています。

ネットで購入できるものであればまだ問題はないものの、自動車のように「ディーラーに出向いて購入する」たぐいの製品は大きな打撃を受けており、国によって差異はあるとされるも、3月では10~90%ほどの販売減少に見舞われているようですね。

そこでアメリカの情報サイト、CarsDirectが報じたところでは、当面の運転資金確保のため、そして在庫消化のために大幅値引きを消費者に提案するケースが多数出てきている、とのこと。

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値引きを開始したのは大衆車ブランドだけではない

CarsDirectによれば、こういった値引きを開始したのは普及価格帯のクルマだけではなく、高級車や高額車にもおよび、さらに値引きやリース利率ゼロのオファーも増加している模様。

たとえばアストンマーティンは1万ドル(約109万円)の値引きのほか、最大36ヶ月間のリース利率を0%とするほか、ジャガー・ランドローバーは72ヶ月0%を打ち出し、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレーも90日の支払猶予を打ち出している、とのこと。

さらにマセラティは最大84ヶ月までローンを延長し、さらに金利は「ゼロ」という太っ腹なキャンペーンを展開している、とも報じられています。

ただ、これがインポーターの指示による「全米ディーラー」への拡大なのか、それとも特定ディーラーのみなのかは不明。

現時点で大幅値引きを行っているのはアストンマーティンのみのようですが(アストンマーティンは以前から在庫の多さが指摘されていた)、「値引き」はブランドイメージを落とし、かつ中古相場を下落させるため、プレミアムブランドにとっては「手を付けてはならない部分」です(よって、リースやローンの利率”ゼロ”に抑え、”今の時点では”車両本体価格を値引かないメーカーが多い)。

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一昔前の「マツダ地獄」がまさにコレですが、数を売りたいがために値引き販売し、値引き販売が常態化するので客層も悪くなり、かつ「安く売る」ということは中古相場もそれにつられて下落するので買取も安くなり、買取が安いと高い車が購入できないので「値引きをしてくれるマツダでクルマを買うしかない」という循環ですね。

参考までに、アウディジャパンが「ブランド再構築」にあたって真っ先にやったのは「中古相場の高値安定化」であり、レクサスが高く売れるのもまた「トヨタがレクサスの中古車相場を高値に誘導しているから」。

おそらく今回のコロナショックで高級車やスーパーカーの中古相場は一時的に崩れると思われるものの、ここで新車を値引き販売してしまうと、コロナショック以後に立ち直ることが難しく(安く売るとブランドイメージが崩壊して中古相場もろとも下がり続ける)、しかしここで新車についても「値下げせず」に踏ん張ることができればブランドイメージを維持できるため、コロナ後も(新車価格に引っ張られる形で)中古相場が回復するかもしれません。

なお、今年は一時的に新車販売がかなり減ると思われますが、そうなると若干のタイムラグを置いて「中古市場でのタマ不足」が生じることになり、むしろコロナ後には中古車相場が高くなる可能性もある、とも考えられます。

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ちなみに「支払猶予」を北米で最初に打ち出したのはヒュンダイだと記憶していますが、その当時は「そこまでやらんでも・・・」と思ったのもまた事実。

しかし今では各社とも同様の政策を打ち出しており、「今の状況」は、ほんの数週間前までには想像もできないような悪夢でもあるだけに、数週間先もまた、「想像もできないようなひどい状態」が待ち受けているのかもしれません。

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VIA: CarsDirect

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