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【コンコルソ・デレガンツァ】映画「ロッキー」にも登場したランボルギーニ・ジャルパ、そしてウルスの祖先である「LM002」を見てみよう

2019/04/20

いずれもランボルギーニの歴史を語る上で外せない

さて、コンコルソ・デレガンツァにて展示されていたランボルギーニ・シリーズ、今回は「ジャルパとLM002」。

ジャルパは1981年に登場し、1989年(モデルイヤーは1990)まで410台が生産されています。※419台説もある
ウラッコとそのタルガトップである「シルエット」の後継として位置づけられるクルマで、3.5リッターV8エンジン(250-255馬力)をミッドマウントしています。

ただしウラッコは2+2でクローズボディ、シルエット/ジャルパは2シーターでタルガボディという差も存在。

ランボルギーニ・ジャルパはこういったクルマ

ジャルパ(Jalpa)はランボルギーニ社がその創業者であるフェルッチョ・ランボルギーニの手を離れ、ロゼッティを経てイタリア政府が管理していた際に発売されたスーパーカー。

発売時期が1981年ということもあり、樹脂パーツが多用された近代的なデザインそして構成を持っています。

デザインはミウラやカウンタック同様にベルトーネで、当時の仮想ライバルはフェラーリ308。
「ジャルパ」の名はランボルギーニの命名法則に従い、闘牛の名に由来すると言われます。

ルーフはデタッチャブル式を採用し、取り外したルーフはシート後方に収納可能。
ミドシップにしては珍しく、リアにトランクスペースを持つことでも知られます(アヴェンタドール、ウラカンにはリアトランクがない)。

ボディサイズは全長4330ミリ、全幅1880ミリ、全高1140ミリ、と当時としてはかなり大きなサイズ(一方で全高はウラカンより2.5センチも低い)。
重量は1510キロと結構重く、先代であるシルエットに比較しても300キロ近く重くなっているようですね。※排ガス規制や、衝突安全基準の関係かも

ジャルパな全体的に「カウンタック」を連想させるデザインを持ち、前後フェンダーの張り出しは相当な迫力があって、まるで「チューンドカー」といった雰囲気も。
ぼくはこのジャルパにつき、ランボルギーニ各車の中でもかなりカッコイイんじゃないかと考えていますが、そろそろ値が上がってもいいんじゃないかとも期待しているところです。

なお、アメリカでは映画「ロッキーIV 炎の友情」に登場したことが有名で、ランボルギーニ博物館もイベントにてこれを取り上げていますね。

ランボルギーニ・ジャルパが映画に登場した経緯としては、北米のランボルギーニディーラーがジャルパの販売を伸ばそうとして映画とタイアップしたという話が伝えられています。

なお、ロッキーは典型的な「成り上がり」を描いた映画ですが、成り上がりと同時に生活も変わり、トランザム(ロッキー2)からランボルギーニ・ジャルパ(ロッキー3/4)、フェラーリ・テスタロッサ(ロッキー5)へとクルマも高価になってゆくところはハリウッド映画の「お約束」。※逆に成り下がるとクルマのランクが下がってゆく

そしてロッキーIV劇中に登場したブラックのジャルパにはリアウイングが装着されており、よってジャルパのカスタムというと、この「リアウイング装着」が定番だそう。

https://intensive911.com/italian-car-brand/lamborghini/64082/

ランボルギーニLM002はいつ見ても「ケタ外れ」

そしてこちらはランボルギーニ「初」のオフローダー、LM002(1986-1993)。

その歴史は1977年の「チーター」まで遡ることができますが、これはアメリカの政府関連機関、MTI(Mobility Technology International)から軍用車としての開発依頼を受けたのがはじまり。

ただし他競合に破れて正式採用とはならず、ランボルギーニはこのチーター(LM001)開発にかけた費用の「モト」をとるべく市販化へと移したのがこのLM002だと言われます。※LM=Lamborghini Militalyの意味で、名称からもルーツが伺える

LM001ではエンジンはV8エンジンを横置きミドシップ(エンジン型式は違えど1966-1973年に生産されたミウラと同じレイアウト)としており、しかしこれは「操縦性に難があった」とされてエンジンをフロントへと移動させて現在のLM002として市販。

内装は非常に豪華で、遮音性の高いカーペット、高級レザーがふんだんに用いられていて、さらに(オフローダーとしては珍しい)エアコンやオーディオも完備するなど、「高級SUV」のまさに先駆的存在でもありますね。

エンジンは当時のカウンタック・クワトロバルボーレに積まれていた5.2リッターV12。
トランスミッションは5速MT、エンジンは450馬力、最高時速は206キロ。

LM002は何から何まで特殊であり、ボディサイズは全長4,900ミリ、全幅2,000ミリ、全高1,850ミリとかなり巨大。

タイヤはピレリの専用品で、幅325という極太サイズを採用していますが、このタイヤがなかなか手に入らず、手に入ったとしても非常に高価と言われます。

重量は3トン、燃費は(ウワサで)リッターあたり500メートル~750メートルという話も。
そのためノーマルの290リッタータンクに加え、オプションでさらに大きなガソリンタンクが用意されたとも言われます。

展示車には「サーキットの狼」モチーフのステッカー。
こういったところを見ると、「本当にこの車が好きで、愛のある人が乗ってるんだなあ」と思います(ニワカにLM002は乗れんですよ・・・)。

他の画像はFacebookのアルバム「Concorso d'Eleganza Lamborghini Uracco / Jalpa / Countach /LM002」に保存中。

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