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今日のフェラーリ・ポルトフィーノ。窒素ガスを充填し空気圧低下の警告灯も消灯。どうやらシャルルの法則に従い外気温の変動によって空気圧が下がっていたようだ

2024/01/07

今日のフェラーリ・ポルトフィーノ。窒素ガスを充填し空気圧低下の警告灯も消灯。どうやらシャルルの法則に従い外気温の変動によって空気圧が下がっていたようだ

| ボクにとっては初めての経験であるが、今回のエラー表示についてはおそらく「外気温の変化」に起因すると見て間違いはないだろう |

なにごとも推測と検証が大切である

さて、フェラーリ・ポルトフィーノに窒素ガスを注入。

この目的としては「気温の変化による空気圧の変化を避けるため」で、先日レポートした「空気圧センサーの異常検知」の対策という意味も兼ねています。

順番に説明してゆくと、ぼくのフェラーリ・ポルトフィーノは夏真っ盛りに納車されているのですが、ここ最近の厳しい寒さによって(夏に充填された)タイヤ内の空気が収縮したと見え、ダッシュボード内に「空気圧減少」という表示が出ていたわけですね。

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今日のフェラーリ・ポルトフィーノ。タイヤ空気圧警告灯が点灯、おそらくセンサーのエラーと思われるものの、さっそく「フェラーリの洗礼」を受けることに
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今までにこういった経験はなかったが

ただ、こういった「気温差によるタイヤ内の空気の収縮と空気圧の変化、それによる警告灯表示の点灯」はこれまでに経験がなく、この因果関係については”推測の範囲内”にとどまります(ただし一連の対応の結果、およそこの推測に間違いはないと考えている)。

参考までにフェラーリ・ポルトフィーノのタイヤサイズはフロントが245/35ZR20、リヤが285/35ZR20であり、つまりサイズが大きくけっこう空気が「いっぱい」入ります。

そして8月という「空気が一番膨張している時期に充填した」タイヤ内の空気が冬季に収縮したとなると、この「容量の大きな」タイヤの場合はその変化の比率が高く出る可能性があり、実際にダッシュボード上の空気圧は適正値に比較して10−15%ほど減少した数字が表示されていたわけですね。

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そして警告表示は4輪全てに対してなされており、4輪すべてがほぼ同じ比率で「減少している」ことからもシャルルの法則にしたがって(気温とともに)空気圧が下がっていると判断したわけですが、ひとまずは下がっている空気圧をなんとかする必要があり、このまま放置することもできないのでひとまず窒素を(適正空気圧まで)入れるという判断に。

窒素ガスは温度の変化に強い

なお、窒素ガスはレーシングカーのタイヤに充填されることでも知られますが、熱による膨張・収縮が少なく、つまり外的影響を受けにくく空気圧が安定しやすいという特徴を持っています。

今回は別に窒素ではなく普通に空気を入れても良かったのですが、もし今回の警告表示の原因が「気温」によるものであれば、今後も同様の問題が生じる可能性があり、それを回避するためにも今回は窒素ガスを選んだわけですね。

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そして窒素ガス充填前に空気圧を計測してみると、ダッシュボード上に表示されている空気圧と一致しており、つまり「ポルトフィーノの空気圧センサーは正確である」ということ、「本当に空気圧が下がっている」ということが判明しています。

その後は窒素ガスを適正値まで充填して作業を完了していますが、走り出してすぐに(空気圧低下の)警告灯が消えており、今回の警告灯表示については「センサーのエラーではなかった」こと、そして「適正空気圧にまで窒素ガスを充填することでエラー表示が消えたので、実際にエアが減っていた」ことが証明されたと考えたよく、ひとまずは一件落着となっています。

残る「今回の空気圧の変化が気温の変動によるものであるかどうか」は季節の変化を待たねばなりませんが、もしもタイヤに何らかの問題がある場合、季節の変化を待たずして再び警告灯が点灯するのかもしれません。

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フェラーリに限らず、どのようなクルマでもトラブルやエラー表示は「つきもの」で、しかしこういった事例に遭遇した場合はあわてずにその内容を理解し、そして原因を推測し、できる限りの必要な対策を取り検証を行うことが重要であり、つまりは因果関係を把握せねばならず、そしてこういった習慣が身についていれば、たとえトラブルに遭遇しても「恐れることはない」と考えています。

参考までに、今回始めてフェラーリ・ポルトフィーノの「裏側」を見ましたが、フロアには296GTBのような「(縦方向の)フィン」がなく、文字通りの「フラット」形状を持つようですね。

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フェラーリ・ポルトフィーノに窒素ガスを充填してきた際の動画はこちら

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