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テスラCEO「モデル3に使用されるワイヤーはモデルSの半分。しかしモデルYはさらにその1/15」

2017/09/19

テスラCEO、イーロン・マスク氏が「モデル3に使用されるワイヤー」の量はモデルSの10,000フィートに比べるとわずか5,000フィートしかない、と公表。
これは設計の効率化、コンポーネントの省略によるものと思われますが、「コストが大きく下がっている」こと、「故障の可能性が低い」ことも容易に想像できますね。

さらに驚くのはこれから発売される「モデルY」で、これはなんとモデル3に比べて1/15以下、実に328フィートのワイヤーしか使っていない、とのこと。
これは今までと異なるボルテージの採用、そして新しい動力伝達方法を持つパワートレーンの採用によるもの、としています。

モデルYはモデル3のリフトアップ版と言われており、確かに外観はその通りかもしれませんが、実際の内容としては「全く新しい」ものとなりそうで、こういった技術は「モデルYの核技術になる」とイーロン・マスクCEOは語っていますね。

なお車に使用される「ワイヤー(電線)」の総重量はかなりのもので、例えばベントレー・ベンテイガだとこんな感じでハーネスが使用されています。

これはセンサーの数、電子制御が増えれば増えるほど「増加」するもので、今後さらに安全運転関連や自動運転関連デバイスが追加されることで「増加傾向」にあり、減ることはないだろうと予想できるもの。

現代においては素材や設計技術などにおいて大幅な進歩があり、それらによって軽量化が達成されてはいるものの、衝突安全基準や環境負荷低減関連装置などで「重量増加」を強いられることも多く、加えて上述の安全運転関連や自動運転関連も同様に重量増加要因。



そういった中でいかに「効率的な設計をできるのか」がその車の性能(メーカーにとってはコスト)を左右する鍵となり、ちょっと前までの「エンジンや駆動方式、トランスミッションが重要だった時代」とは全く別のところで車の性能が左右されるようになってきている、と言えるのかもしれません。

なおワイヤリングにおいて「情報伝達系」は光ケーブル採用によって相当な軽量化が実現できると思われるものの、EVにおいて「電力」の伝達はどうしても金属製のケーブル(しかも太いもの)が必要にあり、ここは各メーカーの設計技術における「腕の見せ所」とも言えそうですね。

それにしてもテスラはモデルSではその「航続可能距離」、モデルXでは「ファルコンドア」、モデル3ではその「価格(コストパフォーマンス)」、モデルYでは「新世代の設計と動力伝達」など各モデルごとのトピックを作り、それを販売につなげるのが上手だと思います。

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