| ベントレーはようやく自らの道を決したようだ |
100周年を迎えたベントレーが、自社の開催したイベント”ビヨンド100”にて、「我々はサステナブル・ラグジュアリーモビリティにおいてリーディングカンパニーになる」とコメント。
これは簡単にいうと「もっとも環境にやさしい自動車ブランドになる」ということですが、2026年までにプラグインハイブリッドとピュアEVのみの構成にすると述べており、さらに2030年にはピュアEV以外は作らない、としています。
直近でベントレーは2023年にすべてのモデルにPHEVを設定
なお、ベントレーは現在W12エンジン、そしてV8エンジンを有しているものの、これをすべてモーターに切り替えるというのは相当に思い切った判断。
ただ、ベントレーは2016年あたりから「EVに特化したブランドにスイッチする」と述べており、ずいぶん前からこの方向性を考えていたのかもしれませんね(コンセプトEVも何台か発表している)。
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タイムテーブルとしては、まず2023年に全てのモデルにプラグインハイブリッドを追加し、2025年には初のEVを発売するとしていますが、ベントレーと同じグループに属するポルシェが「タイカン」を発売し、ベントレーをコントロールすることになると言われるアウディも「e-tron」を発売していることを考えると、2025年に「初EV」というのは意外と先すぎるという印象も。
しかし同じグループである以上、ベントレーがポルシェやアウディの技術を利用するのは間違いなさそうですね。
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最初に登場するのはフライングスパーPHEV?
そしてベントレーはどのモデルを先にエレクトリック化するとは述べていないものの、これまでにフライングスパーのPHEVのプロトタイプが目撃されており、おそらくこれが直近で登場するPHEV第一号だと言われています。
加えて第二弾はベンテイガPHEVだと言われていますが、気になるのは「はじめてのEVは何なのか」。
既存モデルがエレクトリック化されるのか、それともブランニューモデルが登場するのかということですが、将来的に「全てのモデルをピュアEVにする」のであれば、既存モデルを順次EVへ入れ替えてゆくのだと考えるのが妥当かもしれません。
ベントレーの客層はエレクトリック化に抵抗はない?
なお、ベントレーやロールスロイスなどの高級ブランドは「エレクトリック化に向いている」と言われ、その理由としては「EVの持つ静かさがブランドの方向性とマッチしている」こと、そして「EVの環境性能が、高級車を購入する高所得層の嗜好とマッチする」からだと言われています。
さらにこういった富裕層は「地球に優しいものに対しては、喜んで高いお金を支払う」傾向があり、ここも高級車ブランドほどEV化に向いている、と言われる所以でもありますね。
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加えてベントレーはさらに富裕層、とくに知識層にアピールするために「動物由来の素材を内装に使用しない」ともコメントしており、そのパワートレーンだけではなく様々な面においてドラスティックな変化を見せてくれることになりそうです。
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