ベントレーが「動物由来の素材を一切使用しない」インテリアを採用する可能性がある、とのこと。
現在ベントレーでは20もの動物由来の素材が選択肢としてあるそうですが、これを「ゼロ」にした内装も登場するかもしれない、ということですね。
これは「ヴィーガン」が増加していることに対応するもので、「ヴィーガンに対し、動物の皮革を使用した内装を持つ車を売ることは矛盾している」という考え方がある模様。
なお「ヴィーガン」とは絶対菜食主義者を指しますが、ベジタリアンと異なるのは卵や乳製品も口にしない、というところ(考え方には色々あり、完全に固定された定義はないとは思われる)。
動物愛護の精神に基づき、たとえば卵だと「無理に卵を産まされる」、乳製品であれば「無理に搾乳される」といった感じで動物に負担をかけること自体が容認できない、というのがヴィーガンの考え方で、これは食生活だけではなく「ライフスタイル」にも通じており、よって皮革製品やウール、シルクなど生き物から取った素材を使用した衣類を身に着けない、使用しない、というところにまで及んでいる、とされています。
たしかにその考え方からすると「本皮内装」「ウールやシルクのファブリック」を持つ車というのはヴィーガンのライフスタイルに合致しないということになり、今まで問題にならなかったのが不思議なほど。
今回ベントレーではこれを解決するため、キノコから採取した成分でレザーを作ったり、クラゲを内装素材に転用したり(クラゲはOK?)、ということを想定しているようですね。
これら素材は製造にこれまでとは異なる手間がかかり、牛革と同じ面積の新しいレザーを作り出すには相当なコストがかかりそうですが、これからの自動車メーカーはこういったライフスタイルに対応する必要性も出てきそうですね(高級車であればあるほど)。