| なぜコンチネンタルGT用ではなくベンテイガ用を先にリリースしたのかは謎 |
価格は未発表だが、相場を考慮すると200万円は超えそうだ
ベントレーが「新車用としては世界最大のカーボンホイール」を発表。
これはブッチ・コンポジット(Bucci Composite)社との共同開発によって誕生し、サイズは22インチそしてベンテイガ用で、標準装備のホイールに比較すると1本あたり6キロ、つまり4本で24キロの軽量化が可能だとされています。
なお、カーボンファイバー製ホイールのメリットは軽量性のみにとどまらず、ベントレーいわく「アルミホイールでは、”たわみ”によって最大で1度のキャンバーが失われグリップが低下するが、剛性の高いカーボンホイールではそれがない」。
カーボンホイールのメリットは大きい
さらにベントレーではカーボンファイバー製ホイールのメリットを強調しており、「ホイールの剛性が低いとタイヤが潰れて摩耗の原因となるが、カーボン製ホイールではそれがない」「アルミホイールは強い衝撃を受けると割れたりヒビが入り、そこからエアが漏れてしまうが、カーボンホイールは(繊維状に編まれているので)割れる事が少ない」ともコメント。
実際のところ ベントレーは技術検査協会であるTUVでホイールのテストを 行っており、二軸応力試験、甌穴や石畳を想定した半径方向および横方向の衝撃試験、タイヤの過膨張、過大トルク試験など、TUVのすべての試験に合格したばかりでなく、すべての項目においてアルミホイールの数値を上回ったとしています。
現時点ではこのカーボン製ホイールの価格は公表されておらず(価格もアルミ製ホイールを大きく上回るのは間違いない・・・)、しかしまもなく(ベントレーのパーソナリゼーション部門である)マリナーを通じて利用が可能になることも発表済みです。
カーボン製ホイールは他社からもリリース
なお、カーボン製ホイールについてはいくつかの自動車メーカーが実際に市販しており、フェラーリ、ポルシェ、フォード、ケーニグセグあたりがよく知られるところ。
フェラーリとフォードは「カーボンレボリューション」社との共同開発となり、ポルシェとケーニグセグは自社生産、そして今回のベントレーはブッチ・コンポジットとの共同開発といったように「製造元」に相違があり、加えて構造的にもそれぞれの特徴があるようですね。
現在各メーカーからリリースされているカーボンファイバー製ホイールについて、(製造方法と同じく)価格も150万円~250万円くらいと大きく差異があるようですが、もうちょっと価格が下がらないと普及は難しいのかもしれません。
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参考までに、現在ポルシェとベントレーとは同じくフォルクスワーゲングループ傘下に属するものの、ベントレーがポルシェの技術や設備を使用しなかったのもちょっと謎(もしかするとポルシェの設備は22インチという大きなサイズに対応できないのかも)。
ちなみにベントレー・ベンテイガとランボルギーニ・ウルス、ポルシェ・カイエンは多くを共有しているので、ハブが同じであれば、ウルス、カイエンにもこのカーボンホイールを流用できる可能性もありそうです。
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参照:Bentley