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1953年のトライアンフTR2の現代版、TR25コンセプトが公開に。現在トライアンフの商標を持つのはBMW、そしてこのTR25はBMW i3ベース

2023/07/17

1953年のトライアンフTR2の現代版、TR25コンセプトが公開に。現在トライアンフの商標を持つのはBMW、そしてこのTR25はBMW i3ベース

| ただしこのTR25プロジェクトを推進するのはデザインハウス「マッキナ」、そしてBMWはこれを支援 |

なぜかBMWはトライアンフの商標に固執しており、度重なる買い取りオファーを受けるも手放していない

さて、1953年のトライアンフTR2 MCV575 "Jabbeke "へのオマージュとして「トライアンフTR25」なるコンセプトカーが公開。

ちなみに現代において「トライアンフ」というとバイクを思い浮かべるものの、実は自動車も製造していたことがあり、そのルーツを辿ると1885年にロンドンで設立された「シーグフリード・ベットマン貿易会社」にまで遡ることが可能です。

その後1887年にはこれが「トライアンフ・サイクル」へ、1906年には「トライアンフ・エンジニアリング」へと変遷したわけですね。

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その後、トライアンフは4輪も手掛けるようになるものの

1923年になるとトライアンフ・エンジニアリングは「トライアンフ・モーターカンパニー」へと名を変えて4輪へと進出するものの、1929年の大恐慌を境に業績が悪化してしまい、1936年にはバイク部門をジャック・サングスターへと売却することとなります。

そして残った4輪部門はなんとか生産を続け、しかし1944年にスタンダード・モーターカンパニーに買収されてしまい、1960年にはさらにレイランド・モータースに買収されることになるわけですが、1981年に発売したアクレイムを最後に車両の生産が終了し、これと同時にトライアンフの名も休眠状態に(バイク部門は別会社として存続)。

その後レイランドはオースチン・ローバー・グループに名を変え、1994年にはBMWがこれを買収することにより、今現在に至るまで「トライアンフ」の商標権はBMWに帰属します(BMWは2000年にローバーを売却しているが、トライアンフの商標は手元に残している)。

そしてこちらが今回のレンダリングの「オマージュ元」である1953年のトライアンフTR2 MCV575 "Jabbeke "。※2.0リッター以下の市販車クラスにて世界最速記録を樹立したことがある

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トライアンフTR25コンセプトはこんなクルマ

そして今回公開されたTR25を見てみたいと思いますが・・・。

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そのデザインは一見してトライアンフTR2との関連性を感じさせ、しかしトライアンフTR2に比較するとずいぶんクリーンでシンプル。

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ちなみにヘッドライトには「25」の文字。

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リアデッキには「TRIUMPH」の文字。

実際に製品化する際には、この文字を削除するか、(BMWが許せば)名称使用料を支払ってトライアンフを名乗ることになるものと思われます。

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なんとBMWはトライアンフTR25コンセプトを支援

そしてちょっと興味深いのは、BMWかこのプロジェクトを支援している、ということ。

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実際のところ、このトライアンフTR25コンセプトのベースはBMW i3だそうで、もしかすると少量生産ながらもこのトライアンフ25コンセプトが実現する可能性もありそうです。

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ちなみにBMW i3はスケートボード型シャシーにカーボンファイバー製のキャビンを乗せた構造を持っていて、それを考慮すると「上モノを載せ替えることで」このトライアンフ25コンセプトを実現できる可能性があり、BMW i3の「第二の人生」を提案することができるのかも。

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ちなみに基本はシングルシーターですが、オプションで助手席を設置できるともアナウンスされているので、市販化に向けてプロジェクトが進んでいるであろうことも伺えますね。

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なお、シートはミニマルながらもラグジュアリー。

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シリンダーっぽい形状を持つメーターがナイス。

画像を見る限りだと非常に高いデザイン性を持っており、ぜひとも実現して欲しいプロジェクトだと思います。

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参照:Motor1

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