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ジャガーがついに1950年代の復刻版「C-Type」生産を開始!当時のパーツを使用すべく世界中を駆け回ってパーツを集めてきたようだ

2021/09/05

特注コンティニュエーション・プロジェクトC-Type

| いったいどれくらいの価格となるのか見当もつかない |

FIAの開催するヴィンテージカーレースにも出走が可能

さて、ジャガーが今年2月に「継続生産を行う」と発表していたC-Type。

今回は正式に生産の発表を行い、その詳細について触れています。

この継続生産(コンティニュエーション)シリーズは、当時車両を生産していた設備や工具、工法を使用して当時のままのクルマを現代において生産するというもので、近年ではジャガーが2014年に「XKSS」を生産したことからちょっとしたブームとなっているわけですね。

ジャガーはその後にD-Type(2018年)、そして今回のC-Typeへとそのシリーズを拡大していますが、アストンマーティンはDB5、ベントレーはブロワーを復刻するなど、歴史のある自動車メーカーにとっては大きなビジネスへと発展しています。

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Cタイプは1950年代初頭のル・マン24時間レースで勝利を収めたことで知られており、ディスクブレーキなどの革新的な技術によりル・マンの記録を塗り替え、レースで平均時速100マイル以上を記録した史上初の車となっています。

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今回のコンティニュエーションシリーズは1953年の仕様をほぼ忠実に再現した”新車”ということになりますが、設計は「伝説」のマルコム・セイヤーが担当し、伝統的な素材と伝統的な技術を用いて最高度の信頼性を確保する、とアナウンスされています。

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このコンティニュエーションシリーズは、コベントリーで手作りされており、職人たちは当時のクルマを再現するために多大な努力を行っているとされますが、コンティニュエーションシリーズももう3車種目となるので、ずいぶん職人たちも「慣れて」きたのかもしれません(実際のところ、生産の間隔が短くなっているようだ)。

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ジャガーは可能な限り当時のパーツを使用

そしてジャガーは可能な限り当時のパーツを使用することを心がけており、復刻を発表した際には1つしか確保できなかったルーカス製のバックミラーも現在では「必要なぶんだけ」世界中からかき集めたといい、とことん「当時の仕様にこだわる」という姿勢を見せています。

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ただ、もちろん現代では入手ができないパーツもあり、その場合は当時の設計に忠実に、当時と同じ素材を使用し、当時と同じ工作機械を使用して作られているようですね。

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こんな感じでレザーもヴィンテージ調。

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C-Typeに搭載されるエンジンは3.4リッター直列6気筒、ウェーバー製キャブレターを6基装備。

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1953年モデルであることを示すボンネット内のスクープから空気が供給されることになり、それぞれのエンジンはジャガーの職人が9ヶ月かけて製作されますが、出力は当時と同じ220馬力(223PS/164kW)を発生します。

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ただし一部には「改良」も

ただしすべてのパーツや構造が当時のままではなく、ジャガーはFIAの安全規制に準拠するために軽い改造が施されることに。

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具体的には、レーシングハーネスやロールオーバープロテクションなど、この車が参加できるいくつかのシリーズ(ジャガー・クラシック・チャレンジなど)に参加するのに必須の装備が追加されています。

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インテリアカラーは8色、エクステリアカラーはスエードグリーン、クリーム、パステルブルー、ブリティッシュレーシンググリーンなど12色が用意されており、ラウンデルなどのデザインを選択することでヴィンテージカーの世界観を再現でき、幸運にも購入権を得た人は「どういった使用にするか」頭を悩ませることになりそうですね。

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現在ジャガーは、Cタイプ「コンティニュエーション」の価格や生産台数を明らかにしておらず、しかし当然ながらコンティニュエーションカーの生産は「ごくわずか」。

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9月3日から5日までイギリスのハンプトン・コート・パレスで開催される恒例のコンクール・オブ・エレガンスで正式に一般公開される予定だそうですが、その後に量産が開始され、2022年に開催されるヴィンテージカーのオーナーを対象とした祝賀イベントに間に合うように納車される、とのこと。

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なお、ジャガーC-Typeは1948年に発表されたジャガーXK120をベースとする純粋なレーシングカーで、当時53台が製造され、そのうち43台が顧客に販売されています。

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空力にこだわって製作されたことが特徴だとされ、極力段差を抑えたボディパネル、ボディと一体化したグリルやヘッドライトが特徴でもあり、ボディサイズは全長3,990ミリ、全幅1,640ミリ、全高980ミリ、車体重量は939kg。

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上述の通り4輪ディスクブレーキをはじめて搭載したことでも知られ、これはその後のD-Typeにも引き継がれますが、ストッピングパワーが他の車に対してあまりに強力であったため、それが原因で「死者83名」というモータースポーツ史上最大の悲劇となった事故を引き起こす一因とも言われます。

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