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ロータスCEOが電撃退任し、新CEOは中国人に。親会社「吉利汽車」の関与が強くなるのは確実

2018/06/05

| ロータス新CEOが中国人に |

新しく今後の計画を発表したばかりのロータスCEO、ジャン・マルク・ゲールズ氏が退任する、と発表。
理由としては「個人的な理由」そして「その時期が来た」とのこと。
ジャン・マルク・ゲールズ氏は2014年にPSA(プジョー・シトロエン)からやってきて多くのモデルを世に送り出し、ロータスを成長へと導いた人物。
さらにロータスは中国資本を得てこれから大きく羽ばたこうとしていた時期だけに「なぜ?」という疑問も残ります。

どうなる今後のロータス?

なお現在ロータスを所有するのは中国の「吉利汽車」。
同社はボルボ、やロンドンタクシーを買収し、自社でも新ブランドLynk&Co.を立ち上げています。
そして何より有名なのはそのCEO、李書福氏がダイムラー(メルセデス・ベンツ)の株式を買い占め、筆頭株主へと躍り出たこと。
その吉利汽車ですが、ボルボを買収した後にも本社をスウェーデンに残して「カネは出すが口は出さない」姿勢を貫いており、「なかなかええ親会社やん」と思っていたものの、ロータスに関してはかなり関与を強めており、発売を予定していた新型SUVの路線変更、ロータスブランドの活用強化、プラットフォーム共有化など大きくその方向性を変えることに(ロータスの買収完了時に取締役を一新し、5人のうち3人が吉利出身の中国人となっている)。

現実的にボルボXC40とLynk&Co.01、ロータスの新型SUVは「共通プラットフォーム、共通パーツ」を持つことになる予定で、さらにこれまでボルボを使用していたレーシングチームの車両をロータスに切り替えたり、「ハンドリング・バイ・ロータス」をほかブランドに設定する計画があるというウワサもあるほど。

なお、ジャン・マルク・ゲールズCEOの後釜は当然吉利汽車からの起用で、CTO兼副社長を勤めていたQuingfeng Feng氏。
新CEOのもとロータスがどういった方向へ動くのかはわかりませんが、すでに発表されている計画については吉利汽車も承認しているものと思われ、かつ吉利の送り込んだ役員も関与したものだと考えられるため、これについては「変更なさそう」。

ちなみに退任が決まったジャン・マルク・ゲールズ氏はイギリスのクラシックカーディーラー兼レストア業者「JDクラシック」へと移る、と報道されています。

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