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マクラーレンは「ハイブリッドなし」のP1を発売しようとしていた?だって200キロ軽くなるから

2018/05/23

| マクラーレンは「ハイブリッドではない」P1を発売しようとしていた |

マクラーレンはかつて「ハイブリッドレスのP1」を発売させようとしていた、との報道。
マクラーレンP1は同時期に登場したポルシェ918スパイダー、ラ・フェラーリと同じくハイブリッドカーで、726馬力の3.8リッターV8ツインターボエンジンに177馬力のモーターを組み合わせ、システム合計903馬力を発生。
その結果として0-100キロ加速2.8秒、最高時速349キロという驚愕のパフォーマンスを手に入れています。

「セナ」でハイブリッドを捨てた理由とは?

ただしそれと引き換えに「重量」が増えてしまったのも事実で、同じようにカーボンモノセル+V8ツインターボエンジンを持つマクラーレン720S(厳密には同じではない)の1283キロに比べてP1の重量は1395キロ。
その差112キロということになりますが、P1は価格の制限が720Sに比べて「緩い」ぶん軽量素材をふんだんに使用しているはずなので、もしかするとハイブリッドシステムの重量は200キロ近いのかも。

実際に最新のマクラーレン製ハイパーカー、「セナ」もカーボンモノセル+V8ツインターボエンジンを持ち、しかしハイブリッド「レス」にて重量1198キロを実現しており、つまりこれはP1よりも200キロ近く軽い重量。
たしかにモーターを搭載することで瞬発力は得られ、というのもガソリンエンジンは「回転数が上がらないと」最大パワー&トルクが出ないのに対し、モーターは回転数に関係なく最大トルクが出るため。

ガソリン車の0-100キロ加速が「(特殊なものを除いて)どう頑張っても」2.8秒あたりなのに対し、EVスポーツはテスラ・ロードスターの「1.9秒」、リマックC_TWOの「1.85秒」といった感じで大きく差があるのもこれが理由。

マクラーレンは当時「加速」重視(もしくは当時の社会情勢を考慮)にてP1をハイブリッドカーとして世に送り出していますが、その後の「セナ」ではハイブリッドシステムを搭載していないところを見るに、なんらかの「思うところ」もしくは「技術革新」があったのでしょうね。

なお、ポルシェ・パナメーラ・ターボS Eハイブリッドは「パナメーラにおけるトップレンジ」つまり最速モデルですが、これをターゲットとするメルセデスAMG GT 4ドアクーペは「ハイブリッド化することで速さを得るのが難しい」ようで、コンセプトモデル(AMG GTコンセプト)に搭載されていた805馬力のハイブリッドシステム採用を(現在のところ)見送ったとされ、ガソリンエンジンの効率向上に伴い、ハイブリッドに対する考え方も変わってきているように思います(ハイブリッドの助けを借りなくてもできることが多くなってきた)。

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