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ロールスロイスがブガッティ・ヴェイロンのデザイナーを獲得。今後は新任デザイナーの風貌のようにラフでワイルドなイメージにシフトか

2019/03/31

これまで、ロールスロイスはこういった風貌の人物を前に出したことはない

ロールスロイスが「新しいデザイン部門のボス」としてジョゼフ・カバーニュ(ヨゼフ・カバン / Jozef Kabaň)が就任した、と発表。

これは昨年の夏にそれまでのチーフデザイナーであったジャイルズ・テイラー氏が突如辞任して中国の高級車ブランド「紅旗」へと移籍してしまったためですが、ジョゼフ・カバーニュ氏は2017年からBMWのデザインスタジオのトップを務めてきた人物である、とのこと(ロールスロイスはBMWグループにMINIとともに属している)。

26年勤めたフォルクスワーゲングループを離れてBMWへ

そして同氏はBMWグループ入りする前にはフォルクスワーゲングループに在籍し、同グループ内にてブガッティ・ヴェイロン等をデザイン。

なお、ジョゼフ・カバーニュ氏はデザインをブラティスラヴァとロンドンで学び、20歳でフォルクスワーゲングループへと加入(当時最年少デザイナーだった)。

その後はアウディやシュコダで経験を積んで、齢46にして26年も在籍した古巣を離れることになりますが、フォルクスワーゲングループからはここ数年デザイナーの流出が相次いでおり、ワルター・デ・シルヴァ氏や、ランボルギーニ・ムルシエラゴ/ガヤルドをデザインしたルク・ドンカーヴォルケ氏(ヒュンダイへ)、ブガッティ・シロンをデザインしたサシャ・セリパノフ氏(ヒュンダイへ)、その他ベントレーのデザインチームもごっそりヒュンダイへと流れたと言われています。

ただしこういった現象はフォルクスワーゲングループだけではなく、今回のロールスロイス(の前任デザイナー)、ミニのデザイナー(マーティン・ヒルデブランド氏も中国へ)もそうですし、それだけ韓国や中国の自動車メーカーがデザインの重要度を高いところに置いているということなのでしょうね。

なお、今回のジョゼフ・カバーニュ氏の写真はなんとなくロールスロイスのイメージとかけ離れているように思われ、というのも前任のジャイルズ・テイラー氏がけっこうなファッショニスタであったため。

こんな感じで映画「キングスマン」にでも出てきそうな雰囲気です。

そしてこちらはロールスロイスのCEO、トルステン・ミュラー・エトベッシュ氏。

そして今回のジョゼフ・カバーニュ氏。
この画像はロールスロイスがプレスリリースとして公式に配信したものなので「ロールス・ロイス公認」ということになりますが、もうちょっと英国風の「風格」を出したほうがよかったんじゃないかと思ったり。

ただ、ロールスロイスでは現在顧客が「若返り」している最中でもあり、それを考えると「これもアリ」なのかもですね。

そしてこの画像を見るに、ロールスロイスは何かを変えようとしているということも伝わってきて、ということは今後のロールスロイスにおけるデザインは、実際の客層を反映して「こういった、ワイルドな感じ」になってゆくのかもしれない、と考えたりします。

VIA:RollsRoyce

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