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シロン・ピュールスポールの専用タイヤに「クラックの可能性」としてリコール!ただし現在は改良されたタイヤがないため、ブガッティは「改良タイヤができるまで」無償でこまめにタイヤを換え続けるもよう

2022/01/12

ブガッティ・シロン

| さすがはブガッティ、そしてオーナーとしてはタイヤ代が浮くのでありがたい |

改良版タイヤの開発には、テストを含めると数年はかかりそうだ

さて、ブガッティが北米にてシロンのスパルタンモデル、「ピュールスポール(ピュアスポーツ)」に対してリコールを届け出。

シロン・ピュール・スポールはブガッティいわく「我が社が送り出した、もっともエクストリームなハイパーカー」で、限定台数は60台のみ、そして価格は通常のシロンの2倍を超える3億9000万円だと伝えられています。

そしてどこがどうエクストリームなのかというと、「ハンドリングに(極端に)特化している」こと。

シロン・ピュールスポールに積まれるのはシロンと共通の8リッターW16クワッドターボ、出力はシロンと同じ1500馬力ではあるものの、その最高出力を発生する回転数は”通常の”シロンよりも200回転高くなっていて、そのほかはギアレシオの短縮化を行ったほかフロント・サスペンションについてはスプリングレートを65%、リアだと33%固められ、アダプティブダンパーの設定も「パフォーマンス寄り」に。

(現在の)ブガッティは、もともと世界で最も高い最高速を出せるクルマとしてヴェイロンを発売していますが、シロン発売後には「最高速とハンドリングとを、一台のクルマに同居させることは難しい」と判断し、ハンドリング重視モデル(シロンスポーツやピュールスポール)、最高速重視モデル(シロン・スーパースポーツ300+、シロン・スーパースポーツ)といった具合に性格を分けたモデルを発売しており、ハンドリング面でのトップレンジが「ピュールスポール」ということに。

Bugatti-Chiron-Pur-Sport (9)

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対象となるのは北米で9台

そして今回ブガッティが北米においてシロン・ピュールスポールのリコールを届け出ることとなったわけですが、その台数は米国道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration)によるとわずか9台。

この9台全てがシロン・ピュールスポールなのかどうかは確認できていないものの、ブガッティにとって北米は最大のマーケットだとされるので、「60台の限定台数のうち、9台」が存在していても不思議はなさそう。※日本だと、2021年に4台のブガッティが販売されている(モデルの内訳はわからない)。

今回届け出られた内容を見ると、「2500マイルほど走行すると、リアタイヤに亀裂が生じる可能性がある」とされ、その亀裂からエアが漏れて「急激な空気圧の低下を引き起こすことがある」とされています(ブガッティのテストによって判明したもので、実際に顧客のクルマに問題は生じていない)。

シロン・ピュールスポールは1500馬力、重量2トンというハイパーカーであり、そのコーナリングスピード、トップスピードを考慮すると「タイヤの亀裂」は非常に危険ではありますが、ブガッティも当然ながらこれを非常に重く捉えていて、すぐさまこの9台のシロンのリヤタイヤを無償にて交換する、とのこと。

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ただ、現時点では「ひび割れが発生しない」タイヤの用意ができておらず、したがって「ひび割れの可能性があるが、新品の」タイヤへと交換することになるもよう。

これって危険なんじゃないの?と思ったりするのですが、シロンのリヤタイヤは1875マイルごとに新品へと交換することが推奨されており、しかしひび割れの可能性が生じるのは2500マイル。

よってブガッティは、問題のないタイヤが開発されるまでの間、1875キロの走行を経過するごとに、「無償で」リヤタイヤを交換することになり、前後で「1回の交換あたり、450万円かかる」と言われる前後タイヤ交換費用の一部をブガッティが負担してくれるため、これは「かなり」オーナーにとっては得な話なのかもしれません。

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ブガッティ・シロンのタイヤは専用品

なお、ブガッティのクルマは非常に高速で走行することになり、加速や減速時に掛かる負荷が「桁違い」。

そのためヴェイロンでは「ホイールと噛み合うように設計された」特殊なタイヤを装着していて、このタイヤのコストが異常に高いほか、タイヤ交換2回に一回はホイールを交換する必要がある、とされています。

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ただ、シロンでは「普通の構造を持つ」タイヤを採用しているといい、これによってタイヤ交換の費用が大きく下がったとされ、しかし一方では「(発売後、少しの間)最高速である480km/hにはタイヤが耐えられない」として最高速が制限されたことも。

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ただ、その後にはミシュランがめでたく「最高速を出してもOKな」タイヤを開発することとなったわけですが、今回のシロン・ピュールスポールは上述の通り「最高速」よりも「ハンドリング」を狙ったコーナリングマシンなので、また別の「専用タイヤ」が必要となったわけですね。

それが今回「シロン全体ではなく、ピュールスポール飲みに限定して」リコールが出された理由なのだと思いますが、ブガッティはこれまでにも「通常のクルマでは問題にならないようなことでも問題になる」可能性が高いということから、わずかな問題であってもシロンに何度かリコールを出すことに(なお、今回のタイヤのクラックについて、原因は”不明”らしい)。

そしてリコールの際、そして緊急度が高い場合は(ロールスロイスにまつわる都市伝説のように)フライングドクターがただちにやっきて修理を行う、とも報じられています。

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参照:NHTSA

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JUN(intensive911)

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