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ブガッティがハイパーカー「ボリード」追加情報を公開!サーキット走行に特化したためにほぼすべてが再設計、タイヤはLMDh車専用品

2023/04/22

ブガッティがハイパーカー「ボライド」追加情報を公開!サーキット走行に特化したためにほぼすべてが再設計、タイヤはLMDh車専用品

| 基本的にはシロンの派生モデルというよりもシロンのパーツを使用してレーシングカーを作ったというイメージ |

ここまでの調整を行ったのであれば5億円オーバーという価格にも納得がゆく

さて、ブガッティは先日、サーキット走行専用のハイパーカー「ボライド」の生産が近いと述べ、同時にいくつかの画像を公開しましたが、今回追加にて画像を公開し、その開発状況や仕様について言及しています。

ブガッティ・オトモビルのCEO、クリストフ・ピオション氏によると「ブガッティはボライドにとって新たな地平を切り開くものです。これほどまでにパワフルなエンジン、さらに超軽量設計を組み合わせてモータースポーツレベルのパフォーマンスを発揮するハイパーカーを作り上げたのはかつてないことです。ボライドが私たちの厳しい目標に見合うだけの軽さ、性能、信頼性を確保するために、ほとんどすべての部品が分析され、再設計されました。次の開発段階は、ブガッティの”形は性能に従う”という哲学を新たなレベルに引き上げるクルマづくりのための大きなマイルストーンとなります」。

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まだまだブガッティ・ボライドの開発は継続中

ブガッティは「ボライドの製造には、このモデル専用のクラフツマンシップを駆使したもの」だと述べており、たとえばエンジンのレイアウトや容量は見慣れたものであったとしても、ボライドのエンジンは全く異なる方法で組み込まれているといい、カーボンモノコックシャシーが再設計されることで冷却系、トランスミッション、サスペンションなど多くのコンポーネントもリニューアルされているのだそう。

そしてそれぞれのコンポーネントをボライドの非常にコンパクトなパッケージングの中に”ミリ単位で”組み込む必要があり、新しいエンジンマウントを採用したことに起因してボライドのサスペンション(ボールジョイント)はシロンの3倍の剛性を持っている、とアナウンスされています(レーシングカーのように、トランスミッションにサスペンションアームが直接取り付けられているのだと思われる)。

05 BUGATTI_Bolide-Prototype

ブガッティ・ボライドに搭載されるのは6リッターW16クワッドターボ、1,600馬力というチェントディエチと同じ「トール」スペックですが、ボライドにあわせてアレンジがなされているといい、「常に4つのターボチャージャーが作動する」と説明されているので、シーケンシャル方式ではなく、(サーキット走行専用モデルらしく)高回転のみの動作を前提とした「4つのターボが同時に、同じ条件で回転する」のかもしれません(そうなると、加給がかかったときの加速は恐ろしいことになりそうだ)。

もちろんトランスミッションにも改良が施されており、「さらにシャープなパフォーマンスを実現する」とのこと。

07 BUGATTI_Bolide-Prototype

そして走行する速度域が市販車とは全く異なるということもあり、ボライドに採用されるブレーキシステムはまったく新しいレベルの性能と革新性を提供するとされ、シロンのブレーキシステムに採用されるのは効果的で長持ちするカーボンセラミックシステムですが、ボライドの場合だと耐熱性の高いカーボンカーボンブレーキディスクを採用しているといい、これもまた低速や熱の入っていない状態だと極端に扱いづらい「競技専用」。

よってこのブレーキディスクは十分に暖めないと効果が発揮されないため、ブガッティのエンジニアは、より効率的に熱を発生・吸収すべく、全く新しいブレーキキャリパーを設計することになったのだそう。

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18インチのタイヤを装着した場合、390mmのブレーキディスクが装着されるそうですが、各ホイールにカーボン製のカバーを装着することによって、ブレーキから発生する極度の熱からホイールを保護することができるそうですが、このタイヤはFIA世界耐久選手権に参戦するLMDh車両にのみ装着されるスリックタイヤあとされ、これはミシュランとブガッティとの長年のパートナーシップにより実現したようですね(ただし画像にはカバーがないので、今後装着されるものと思われる)。

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参照:Bugatti

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