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シトロエンDSが現代に蘇ったら?あまりに未来的、異次元デザインの「Citroën Neutron」

2018/06/26

| フランス人はクルマに”建築”の影を見る? |

CGデザイナー、Grigory Butin氏によるコンセプトカー、「Citroën Neutron」。
彫刻や建築の要素を自動車に盛り込み、新しいデザイン言語の確立を目指したとしていますが、それには「シトロエンがもっとも高い可能性を秘めていた」と判断。
というのも「シトロエンDS」の持つデザインがそのベースに不可欠であったとしており、今回のレンダリングもこれをベースに制作しているようですね。

なお、「建築とクルマ」だとルノーがかつて現代建築の巨匠、ル・コルビジェへのオマージュとして「ルノー・クーペ・コルビジェ・コンセプト」を発表。
このルノーのコンセプトカー、そして今回のシトロエン・ニューロンのコンセプトを見るに、フランスでは「建築とクルマ」は通じる要素を持つ、と考えられているのかもしれません。

シトロエンDSはこういったクルマ

シトロエンDSは1955年発売の上級車。
「ハイドロニューマチック・システム」の採用が特徴で、これはサスペンションだけではなくクラッチ、ステアリング、ブレーキにも制御が及ぶ複雑なもの。

ただしやはり有名なのは「乗り心地」ですが、”風船の上に乗っているような”柔らかい乗り心地を持つ、とも当時アピールされています。
そして「宇宙船のようだ」とも言われたデザインも特筆すべきポイントで、これは今見ても「斬新そのもの」。

当時は「異次元」極まりないクルマだったと思われるものの(珍車は一般人に受け入れられにくい)、それでも多くの人に受け入れられ、最終的に1975年まで生産される大ヒットに。
著名人にも愛用者は多く、シャルル・ド・ゴール大統領はDSを特に好んだ、とも言われていますね。

シトロエン・ニューロンのデザインはあまりにも大胆

そしてシトロエン・ニューロンですが、これもまた「宇宙船のような」デザイン。
未来的なデザインの車というと「タイヤを隠したがる」ものの、ニューロンではタイヤが露出しているのがひとつの特徴。

異様に広く、低く、そして小さいライト類が独特の雰囲気を出していますね(高級感を出すにはライト類を小さくする、というのが一つの定石。これはロールスロイスでも採用される)。

リアはかなりアグレッシブ。
車体上部は「ほとんどガラス」で、リアのホイールハウスやバンパー(だと思う)のデザインは革新的です。
ちゃんとナンバープレート装着スペースがあるのが妙に現実的で、そこは面白いと感じさせるところ。

上から見ると「真四角」。
一風変わったコンセプトカーですが、その提案製とデザインレベルは非常に高い、と言えそうです。

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