| フォードが格好良いワンオフ・マスタングを作成 |
フォードがマスタングのワンオフモデル「イーグル・スクアドロン・マスタングGT」を公開。
パっと見た瞬間、「なぜイギリス空軍のラウンデル(ボンネットの上の丸いマーク)が?」と思ったのですが、これは第二次大戦中にイギリス空軍にて戦闘に参加したアメリカ人戦闘機乗りへの敬意を表したものだそう。
制作を行なったのはフォード・パフォーマンスとRTRビークルスで、実際に第二次世界大戦中に空を飛んだ戦闘機にインスパイアされたカラーリングが特徴となっています。
競売にかけられ、収益金はパイロット育成プログラムに
フォードはこのマスタングをグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードへと持ち込みパレードを行う予定だそうですが、その後はドリフト・チャンプのヴォーン・ギッティンJr.選手がデモ走行を行う模様。
マスタングGTは5リッターV10、700馬力という文字通りのアメリカンマッスルではあるものの、今回は英国空軍=RAF(Royal Air Force)仕様ということでグッドウッドでも大きな反響を呼びそう。
イベント終了後にフォードはこのイーグル・スクアドロン・マスタングGTをオークションにかけ、その収益金は次世代パイロットを育てるための教育プログラムに寄付する、とのこと。
なおフォードは20年もこのプログラムを支援しているとのことで、これまで11ものカスタム車両を同様にオークション経由で寄付しており、その合計は3億3000万円以上にのぼるそうです。
デザインイメージは「P-51マスタング」
デザインイメージはイギリス空軍に配備されたP-51マスタング(戦闘機)。
今回のイーグル・スクアドロン・マスタングGTには第二次大戦中にRAFにて活躍したP-51マスタング同様の迷彩柄、そしてホワイトのラインが用いられていますが、車体には「EN783」の文字も(実在した機体ナンバーかもしれない。これをテーマにした映画ある、とのこと)。
なお、(車の方の)マスタングはエンブレムの通り「野生馬」を表しているものの、やはり第二次世界大戦にて活躍した戦闘機、ノースアメリカンP-51マスタング(世界最高のレシプロエンジン搭載戦闘機と言われる)を意識していたとも言われているので、”マスタング繋がり”として非常に関連性が強いコラボレーションとも言えますね。
イギリスには「スピットファイア」がある
一方イギリス空軍の誇る戦闘機といえばスーパーマリン・スピットファイア。
基本設計に優れ、様々なバリエーションが製造されており、イギリス空軍においてもっとも有名な戦闘機といって良いかと思います。
やはりP-51マスタング、今回のイーグル・スクアドロン・マスタングGT同様のカラーリングを持ちますが、こちらが「元祖」で、イギリス空軍に配備されたP-51マスタングがRAFのカラーリングを身にまとった、と考えたほうが良さそう。
なお、同じくスピットファイアをモチーフとしたクルマだと「アストンマーティン V12ヴァンテージS”スピットファイア80」があり、こちらもやはりイエローのアクセントが用いられています。
アストンマーティンが第二次世界大戦時の戦闘機スピットファイアをモチーフにしたヴァンテージを限定発売
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