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【動画】またもやポルシェ公式!ポルシェとアウディが共同設計した「元祖RS」、アウディRS2を紹介する動画。ポルシェはこの「ドッカンターボ」が大好きなようだ

2021/07/15

またもやポルシェ公式!ポルシェとアウディが共同設計した「元祖RS」、アウディRS2を紹介する動画

| この当時、とにかく世界は「ハイパワー」へと向かっていた |

アウディRS2アバントのホイール、ドアミラー、ブレーキなどは「そのまんまポルシェ」

さて、ポルシェは先日公式コンテンツとして、かつてポルシェが設計(の一部)を行い製造を担当していたハイパフォーマンスセダン「メルセデス・ベンツ500E」に関する動画を公開していますが、今回はやはりポルシェが設計を担当した「アウディRS2アバント」を紹介する動画を公開しています。

ちなみにメルセデス・ベンツ500E(1991年~1995年)、アウディRS2アバント(1994年~1995年)はほぼ同時期にリリースされていて、もともとメルセデス・ベンツ500Eは、メルセデス・ベンツが「当時クルマが売れず、経営が傾いた」ポルシェを助けるためにポルシェへと発注したプロジェクト。

ただ、そんなメルセデス・ベンツに「黙って」ポルシェはアウディともハイパフォーマンスカーを開発しており、これに気を悪くしたメルセデス・ベンツが500Eプロジェクトを引きあげた、と言われます。

これによってポルシェは「メルセデス・ベンツ500Eを生産していた工場ラインで」アウディRS2アバントを生産することになったという話もあるようですが、もともと500Eはあまり売れておらず、メルセデス・ベンツはこのプロジェクトを終了させる口実を探していただけなのかもしれません。

メルセデス・ベンツ500E
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アウディRS2はこんなクルマ

今回ポルシェが公開した動画では、当時ポルシェのRS2アバントプロジェクトの責任者であったミヒャエル・ヘルシャー氏、そしてアウディの企業史家であるラルフ・フリーゼ氏がこのクルマについて語っていますが、アウディRS2アバントはアウディにとって初のRSモデルであり、ここからRSの歴史がスタートすることに。

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上述のとおり、アウディRS2アバントは、アウディ80アバントをベースとしてアウデイとポルシェとが共同開発したクルマで、その出力は315馬力、0-100キロ加速は5.4秒という、当時としては破格のスペックを誇ります(なぜセダンやクーペではなくワゴンボディが選択されたのかは謎)。

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エンジンヘッドカバーには「Powerd by PORSCHE」の文字!

ブレーキにはポルシェ928Sのものが使用され、レッドキャリパーに「PORSCHE」ロゴ(ホイールも964世代のポルシェ911と同一)。

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ドアミラーも当時のポルシェ911に採用されたものと同じ製品が使用されます。

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そのほか、RSバッジ車検証入れにも「PORSCHE」のロゴが入っており、いたるところに(メルセデス・ベンツ500Eとは異なり)ポルシェの主張が見られますが、RS2を知らずにこのクルマを見ると「メーカー詐称車」のように感じてしまうかもしれませんね。

なお、生産台数は2891台にとどまり、中古市場において高い人気を誇ることでも知られます。

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アウディRS2は「ドッカンターボ」

なお、今回の動画で主に語られているのは「ドッカンターボ」。

つまりターボラグが大きいということになりますが、発売当初からその評価が二分されていたといい、あるものは「ターボラグをなくすべき」といい、またあるものは「一瞬遅れてやってくる強烈な加速がターボの存在を意識させる」としてこれを喜んで受け入れることに。

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ただ、ポルシェとしてはもちろんこのターボラグを「許容し」、意図的にそのままにして発売したということになりますが、実際にミヒャエル・ヘルシャー氏は「この車のファンで、今でも持っている人は、まさにこの感覚が好きな人だと思います」、そして「私はこれが好きです。なぜなら、ブースト圧が高まり、シフトチェンジが追いつかないほどの速さで解放される瞬間は、あのスポーツクワトロを彷彿とさせるからです」と語っており、溢れんばかりのパワーを楽しんでいる、ということになりそうですね。

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現代のクルマはいずれも小排気量ターボエンジンが多く、さらにターボラグ解消技術が発達しているために「そもそもターボラグ自体が理解できない」人も多いと思われ、これからエレクトリック時代へ向かうとますますその傾向が強くなると思いますが、こういった環境の中で「ドッカンターボ」は非常に重要な存在なのかもしれません。

ポルシェがアウディRS2アバントについて語る動画はこちら

参照:Porsche

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