それでもホイールは「純正」なのが質実剛健なドイツのチューナー風
ドイツのチューナー、FolstaがメルセデスAMG GT Rをチューン。
流石にドイツのチューナーだけあって「質実剛健」ぶりを発揮し、外観よりもパワーアップに注力しているのが「ドイツのチューナーあるある」。
そしてその出力はノーマルの585馬力から65馬力アップの650馬力へ。
なお、パワーアップ後のパフォーマンスは非公開ですが、0−100キロ加速はノーマルの3.6秒から向上しているのは間違いのないところだと思われます。
これから流行る?「前後で色違い」
なお、見たところホイールもノーマルであり、外観上のカスタムはほぼ見られない模様。
このあたりが西海岸のチューナーとは異なるところで、西海岸のチューナーだと真っ先にホイール交換するのかもしれません。
ただ、このFolstaが手がけたメルセデスAMG GT Rで最も特徴的なのは前後でボディカラーが異なる」こと。
この「前後色違い」はプジョーはじめルノーもコンセプトカーにて採用しており、欧州では「ちょっと流行りそう」な雰囲気も。
おそらく前半分は純正ボディカラーのままの「サンビーム」(オプション扱い)。
しかし後ろはラッピングにてヨン・オルソン風の「アーバンカモフラージュ」。
ただしイエローからこのアーバンカモへと変化する途中は「スプラッシュ調」のグラフィックが用いられており、このセンスには脱帽です。
なお、メルセデスAMG GT Rは非常に高い運動性能を持っており、ニュルブルクリンクを7:10.92で周回する実力の持ち主(歴代14位)。
そのタイムはマクラーレン720Sや日産R35 GT-R NISMOよりも速く、つまりは「相当に速い」。
ただ、AMGとはいえども「メルセデス・ベンツ」というブランドイメージが「高級車」という印象を与えるため、このAMG GT Rも世間一般には「ピュアスポーツ」というよりはSLの延長のような「スポーティーなクーペ」という受け取られ方をされることが多いようです。
しかしながら実際に乗ると「スパルタンなライトウエイトピュアスポーツ」という印象があり、ぼくとしてはAMG GT Rについて「過小評価されすぎている」クルマの一台だと捉えて、ちょっとかわいそうだなあ、という印象も(アウディR8も同じように捉えられる傾向がある)。