| メルセデス・ベンツのFFプラットフォームはその完成度があまりに高く上位モデルを食いそうな勢い |
さて、メルセデス・ベンツ日本が8月末に発表した新型CLA/CLAシューティングブレーク。
メルセデスミー大阪に展示車が入り、実車を確認してきたのでその様子を紹介したいと思います。
なお、新型メルセデス・ベンツCLAの価格は「CLA 200d」が472万円、「CLA250 4MATIC」が534万円。
ワゴンボディを持つCLAシューティングブレークでは「CLA 200 d Shooting Brake」が482万円、「CLA 250 4MATIC Shooting Brake」だと544万円という設定。
メルセデス・ベンツCLAは「Aクラス」と同様のプラットフォームを使用しており、つまりは「FFベース」。
Cクラス以上からは「後輪駆動ベース」となりますが、今回のCLA、そしてAクラスのような出来の良いFFを出してこられると、もはや「FRじゃなくてもいいんじゃないか」と思わされてしまいます。
メルセデス・ベンツCLAシューティングブレークはこんなクルマ
メルセデス・ベンツは現在日本だとこのCLA、Cクラスにワゴンボディを設定しており、CLAだと「シューティングブレーク」、Cクラスだと「ステーションワゴン」という名称を用いています。
その理由は定かではありませんが、推測するに、CLAはより「スポーティーなワゴン」、Cクラスはより「実用的なワゴン」と位置づけているのかもしれません。※シューティングブレークは、貴族が狩猟の際に使用したワゴンボディの馬車に端を発すると言われ、商用のため積載効率を向上させたワゴンとは異なる
今回展示される個体のボディカラーは「イエロー」。
メルセデス・ベンツはイエローを用意した理由について「より若い人々に買ってほしいから」と述べていますね。
そしてオプションの「AMGラインパッケージ」が装着され、フロントバンパー、サイドスカート、リアバンパー形状が変更に。
ホイールもAMG 5ツインスポークに変更されます。
そしてCLAの外観において特徴的なのは「シャークノーズ」。
上辺が前に突き出ており、サメの鼻先のような形状を持つ、ということですね。
ヘッドライト形状も最新デザインに。
ライト周辺もなめらかな形状を持っています。
ドアミラーはスキンマウント。
サイドのグラフィックは非常に特徴的で、下辺がリアに行くに従って下がってゆくのは先代同様。
テールはこんな感じ。
テールゲートがリアバンパーと「ツライチ」になっているのも最近のメルセデス・ベンツの特徴。
おそらくは荷室面積を最大化するためだと思われます。
テールはとにかく「なめらか」。
テールランプの内部構造は新しいデザインに。
メルセデス・ベンツCLAはこんなデザインを持っている
そしてこちらは4ドアクーペの「CLA」。
先代同様に流麗なスタイルを持っています。
基本的にはCLAシューティングブレークと同様のデザインを持ち、「後ろのほうがノッチバックかハッチバックか」というのがその差異だと考えて良さそう。
なお、サイドウインドウのグラフィックは両方とも共通していて、BMW3シリーズのような、下辺後端が「折り返されている」”ホフマイスター・キンク”デザインを持たないことが特徴です。※ここはメルセデス・ベンツとしては差別化したいところだと思われる
その流麗な外観からわかるとおり優れたエアロダイナミクスを持ち、cd値はCLAで0.23、CLAシューティングブレークで0.26。
ちなみにドアが「サッシュレス(枠を持たない)」のはメルセデス・ベンツのほかのセダンと大きく異る部分ですね。
メルセデス・ベンツCLAのインテリアはこうなっている
こちらは新型メルセデス・ベンツCLAのインテリア(CLA、CLAシューティングブレークとも基本的に共通)。
インフォテイメントシステムは最新のMBUXを装備しています。
シート調整スイッチはメルセデス・ベンツならではの「シート形状を模したもの」。
メルセデス・ベンツはかねてより「視覚的にわかるスイッチの配置」を行っており、これはメルセデス・ベンツの美点でもありますね(”ウニモグ”は識字率の低い地域でも使用される可能性を考え、トランスファーの”HI””LO”の文字の代わりに、ウサギとカメのマークが記されている、と言われる)。
他の画像はFacebookのアルバム「メルセデス・ベンツCLA」に保存しています。