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ポルシェが過去の伝説的カラーを相次ぎリバイバル。ピンクピッグ、ロスマンズ、今回は「911GT1」

2018/10/22

| ポルシェが今回は114戦を戦った911GT1のカラーリングを911RSR上に再現 |

ポルシェが2018 IMSAウエザーテック・スポーツカーチャンピオンシップにおいて、二台の911RSRを「20年前の911GT1と同じカラーに」仕立て上げて参戦させる、と発表。

911GT1は「史上最もハードコアな911」として知られますが、これは993世代の911をベースとして製作されたレーシングカー。
当時マクラーレンF1 GTRに対抗すべく開発されており、投入されたのは1996年。

22年の時を時を経てあのカラーリングが復活

911GT1の基本構造は993世代の911をベースにしているものの、当時登場したばかりの986ボクスターの「涙目」ヘッドライトを使用していることが外観上の特徴となっています。

エンジンは3.2リッター・フラットシックスをツインターボにて加給し、出力は640馬力。

ちなみにこちらがポルシェ911GT1(1998年バージョン)。

そしてこちらが今回公開された911RSR。
いくつかのスポンサー(IBMなど)のロゴは無くなっていますが、基本的に当時のカラーを再現しており、「やるやんポルシェ」という感じですね。

なお、このカラーリングがもともと何を意味していたのかは不明。
ブガッティ・ヴェイロン・ロル・ブランのように「反射」を意識したのかもしれませんね。

なお911GT1は現役時代、公式に144のレースに参戦し、34のポールポジション、47の優勝を記録するなど大活躍。

今回の911RSRについて、カーナンバー911は当時と同じカラー(フロントの楕円がオレンジ)、そしてカーナンバー912は蛍光イエローのカラーリングを採用しています。

そしてホイールも当時と同じ「ゴールド」というこだわりよう。

ポルシェは急激に「ヘリテージ」を活用している

ちなみにポルシェは先日も917/20"ピンクピッグ"、956や962への採用で知られる「ロスマンズ」カラーを採用した911RSRを公開。

ここ最近になって急にポルシェはこういった動きを見せていますが、これは他ブランドでは持ち得ない「資産」を活用しはじめた、とも考えられそう。

991/981世代に入ってからリアバンパー上に、これまでなかった「PORSCHE」文字を配置するようになったり、さらにパナメーラ、カイエン、718ボクスター/ケイマンではリアガーニッシュにPORSCHE文字を埋め込んだりするのもその一環だと思われますが、ポルシェの持つ歴史、そしてブランド力を最大限に活用する方向なのだと思われます(ただし、これまでの限定モデルにも過去へのオマージュが見られるので、この傾向は最近急に始まったわけではない)。

ちなみにポルシェは「過去、ルマンで最も多くの優勝を記録したメーカー」でもあり、まだまだモチーフとして引っ張り出せるものがありそうですね。

 

 

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