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ポルシェが公式であの「ピンクピッグ」、伝説の「ロスマンズ」を復刻。ル・マンに出走

2018/06/04

| 往年のポルシェファンには感涙モノの2台 |

ポルシェは919ハイブリッドにて戦っていたル・マンのトップカテゴリー、「LMP1」からの撤退を表明しましたが、今年はまだその下位の「GT」クラスに出場するようで、その参戦車両(911RSR)を公開。
一台は1971年に走行した917/20”ピンク・ピッグ”で、もう一台は956や962、956に採用された”ロスマンズ・カラー”となっており、いずれもポルシェのレーシングヒストリーを代表するカラーリング。

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こちらは911RSR「ロスマンズ」

やはりロスマンズカラーというと思い出すのは「962」ですが、パリ・ダカール・ラリーを走った959も有名。
その際には「サポートカー」としてポルシェがチューンしたメルセデス・ベンツGクラス(やっぱりロスマンズカラー)も同行したことも知られています。

なお、現行911RSRはラエンジンではなく「ミドシップ」。
これによって車体後半の設計自由度が増したとされており(もちろん運動性能も向上)、とくにリアディフューザー大型化によるダウンフォース向上が大きい、とされています(リアエンジンだとこのサイズのディフューザーはエンジンと干渉して取り付けできない)。

なお、こちらはポルシェ956C。
ロスマンズは「タバコ」「ビール」の製造を行っていたメーカー(イギリス)で、1999年にブリティッシュ・アメリカン・タバコに併合されたことで消滅しています。※そのためか、今回の911RSRにはロスマンズ(Rothmans)のロゴが入っていない

911RSRピンク・ピッグはこんな感じ

こちらは917/20同様「ピンク・ピッグ」カラーを身にまとうポルシェ911RSR。

1971年以降、このカラーでポルシェがレーシングカーを走らせたことは無いかもしれません。
当時の「シェル」だったスポンサーは「エッソ」「モービル1」へ。

そしてこちらが1971年のル・マンに参戦したポルシェ917/20”ピンクピッグ”。

ポルシェ917というとル・マンで大活躍したレーシングカーというイメージがあり、その多くは「ガルフ」やマルティニ」というスポンサーのカラーやロゴを身にまとっています。
じゃあなんでピンクピッグはそういったスポンサーカラーじゃないの?ということになりますが、これにはちょっとしたストーリーが。

この917/20は「917」と名がつくものの、それまでの917とは異なって「丸っこい」ボディを持っており、いかにも鈍重そうなこのクルマを見たときに(スポンサーの)マルティニが「この豚みたいなクルマにはマルティニカラーやロゴを用いることはまかりならぬ」とポルシェに通達し、例によって皮肉屋のポルシェは917/20に「豚」と誰が見てもわかるカラーリングを施してしまったというのが事の真相だとされています。

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