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ポルシェ・タイカンの製造品質に問題アリとネット上で話題に。ただしずっとポルシェに乗っているボク→「これくらい普通やん・・・」

2020/03/17

| いつの間にかポルシェ品質に慣れてしまっていたようだ |

ポルシェ・タイカンの組み立て品質には問題が?というツイートが話題に。
これはツイッターアカウント、@alex_avoigt氏のツイートをEV専門サイトであるInsideEVsが取り上げたものですが、「全てのドアがちゃんと閉じているのに、ドアモールディングにギャップがある」というもの。※多くの人が、このズレ具合に「半ドアじゃないのか」と疑問を呈しているほど

ちなみにポルシェは非常に高い品質を持つことで知られ、北米における品質調査では常に1位もしくは2位というのが「定位置」です。

やはりレクサスは強かった。米品質調査で8年連続トップ、2位はポルシェ。一方ホンダの高級ブランド「アキュラ」は26位

ポルシェは「細かいところ」が得意ではない

ポルシェ・タイカンはどこかに製造委託に出すのではなく、ポルシェが自社にて建設した新工場にて製造され、つまりはちゃんと品質管理が行き届いている可能性が大。
それだけにこういった「モールの段差」はかなりな衝撃を与えたようですね。

ポルシェ「タイカンの製造工場は環境負荷ゼロを目指す」。60億ユーロを投資、1200人を増員してもう後に引けない状態

ただ、ポルシェを4台乗り継いだ身としては、こういった案件は「日常茶飯事」。
ここまでひどくはないにしても、ぼくが乗ってきたいずれのポルシェにもこういった「段差」があり、たとえばぼくが現在乗っている718ケイマンだとこんな感じ。

これはドア後端とサイドクオーターウインドウ部分ですが、今回のタイカンのように「え?ドアが開いてるんじゃないの?」と思えるほどの隙間、そしてモールのギャップがわかります。

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つまり、今回のタイカンの「ギャップ」は「タイカンだから」「今に始まったこと」ではなく、ずっと前からポルシェに存在する問題なワケですね。

ポルシェはこういったところを論じる車ではないけれど。ボクが考える「ポルシェにもうちょっと頑張って欲しい」ところ

ただ、これだけにとどまらず、ポルシェは「全体の品質は良くとも」細かいところが得意ではないメーカーだと見え、スイッチやレバーのタッチ、操作したときの感触や音(けっこう下品)、内装の低級音など、とてもその車両価格に見合うものではない、という印象も。

正直言えば、このあたりについてアウディはもちろん、フォルクスワーゲンにも劣る部分だとも考えていて、つまりポルシェは「そのベクトルが(走りという)特定方向に、かつ集中的に突出した」、そしてそれ以外はあまり重要視していないメーカーだと言えるかもしれません。※具体例を挙げると、ウインカーレバーを操作したときのタッチや音、前後フードを開けたときの音が大きく直接的、ソフトトップを開ける際のモーター音が大きい、ブレーキがあまりに鳴きすぎる、内装のあちこちがガタガタいう、など

しかしながら、カイエンやパナメーラ、マカンといったサルーン/SUVを発売するにあたって、これらは従来のポルシェとは異なる部分も多く出てきており、これらは市場からの要求やライバルとの対抗上、”音””タッチ”が重要視されているようにも。
実際に乗ってみると、これらは「アウディの影響」が大きいようにも感じられ、911やボクスター、ケイマンといったスポーツモデルとは根本的に異なる設計思想を持つ模様。

ただし近年ではスポーツカーと言えども質感を無視することは出来ず、911やボクスター、ケイマンといったスポーツモデルにカイエンやパナメーラで培った技術が波及していて、そのためこれまでの問題も解消されつつあるものの、今回のタイカンの一件を見るに、根本的なポルシェのプライオリティは変わっていないと感じるのもまた事実です。

VIA:InsideEVs

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