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ポルシェが新型911ターボを発表!先代比+40馬力、初代911ターボ比で倍のパワー。オプションで「ターボSスペック」パーツも選択可

2020/07/16

| 新型911ターボには「911ターボ史上”初”」が目白押し |

ポルシェが新型911ターボ/911ターボカブリオレを発表。

すでに「S」のついた911ターボS」は発表済みですが、今回は「S」のつかないターボが登場、ということになります。

現時点で日本では発表されておらず(しかしすぐに公開されると思う)、もちろん日本での価格はわからないものの、北米だとクーペモデルの911ターボで170,800ドル(邦貨換算で1830万円)、そして911ターボSの約320万円安に設定されています。※日本での911ターボSの価格は2892万円

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初代911ターボに比較して出力は「倍」以上に

新型ポルシェ911ターボに搭載されるエンジンはおなじみ3.8リッター・フラットシックス・ツインターボ、出力は572HP(580PS)。※911ターボSは650PS

ちなみにポルシェ911ターボの歴史は1975年にまで遡ることができますが、当時の911ターボ(260PS)に比較してエンジンパワーは実に「倍」以上にまで高められています。

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エンジンに採用されるテクノロジーとしては「VGT(可変タービン)」「ピエゾ式インジェクター」「新設計のクーリングシステム」が挙げられ、レスポンス、トルクの改善が図られることに。

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0-100km/h加速については911ターボが2.7秒、911ターボSカブリオレで2.8秒(これは911ターボS/ターボSカブリオレと同じタイムであり、先代よりも0.2秒速い)、最高速度は両方とも319km/h。

組み合わせられるトランスミッションは8速PDKが標準、そしてオプションでは911ターボSでも設定された「スポーツ&ライトウエイトパッケージ」を選択可能。

なお、911ターボSと同様、1.65インチ拡大されたフロントトレッドによってハンドリングが改善し、さらにはこれまでの911ターボに比較してより多くのトルクを前輪に配分する設定を持っている、とのこと。

参考までに、この「前輪に多くのトルクを配分する」のは最近のフォルクスワーゲングループの特徴のひとつで、同じグループにあるランボルギーニ・ウラカンの場合も、ドライブモードを一番ハードな「コルサ」に入れると前輪へのトルク配分が増加し、より「前輪が引っ張る」設定となるようですね。※フロントのトレッドを拡大するもの同グループのトレンドの一つ

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加えて、新型911ターボでは後輪のトレッドも0.39インチ拡げられ、安定性も向上している、と紹介されています(フロントタイヤは255/35R20、リヤタイヤは315/30/R21で、幅がそれぞれ1センチ広くなっている)。

ボディについてはトレッド拡大を反映してフロントで1.8インチ、リアで0.78インチ拡大され、ヘッドライトにはPDLSが標準装備。

アダプティブエアロダイナミクス(フロントフラップ、フロントスポイラー、リアスポイラー)が与えられることで空力を改善し、高速走行時の安定性が大きく向上している、とアナウンスされています。

もちろんブレーキディスクもパワーに合わせて拡大され、フロントでは28ミリ直系が大きくなり、2ミリ厚くなったうえ、911ターボSに採用される「10ピストン(フロント)」ブレーキキャリパー+カーボンセラミックディスクもオプションにて用意。

そして911ターボ史上「はじめて」911ターボSと同じスペックを持つスポーツサスペンション、スポーツエキゾーストシステムが選択できようになったことで、ポルシェいわく「よりカスタマイズの幅が広がった」と述べています。

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インテリアについてはほかの911シリーズと大きく変わるものではなく、「ポルシェ・アドバンスト・コクピット」「ダイレクトタッチコントロール」を核に構成され、しかし14ウェイ電動調整シート、BOSEサウンドシステムはもちろん、各部がレザー張りとなるなど、「911ターボ」らしい高級感にあふれています。

なお”ターボ”はポルシェにとって「最高グレード」を示す称号だとされ、そのために「ガソリンエンジンを搭載していない」、ピュアエレクトリックモデルであるタイカンのトップレンジも”ターボ(S)”と命名されているほど。

今回の911ターボの発表にて、911のトップレンジが固められることになり、この後は「もう一つの究極」であるGT3の発表が待たれます。

参照:Porsche

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