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ポルシェが1964年に「はじめて豪州へ輸出した」911へのオマージュとして特別仕様の911カレラSを製作!当時の911と並ぶ姿を見てみよう

2020/08/19

| ポルシェ911はやはり、いつの時代でもポルシェ911だった |

ポルシェが「はじめてオーストラリアへと輸入されたポルシェ911」へのオマージュとなる911カレラSを発表。

まずは「古いほう」のポルシェ911について、これは1964年にアデレードにて農家を営むロン・アンガス氏へと納車されたもの(モデルイヤーは1965)。

当時のポルシェディーラーは「ノーマン・ハミルトン」、そしてロン・アンガス氏はこのディーラーを通じてポルシェ911をオーダーすることになるわけですが、同氏は発注時にポルシェに依頼していくつかカスタムを行っており、「ストーングレーのボディカラー」「ホイールのカラークレスト(エンブレム)」のほか、納車後にはスポーツエキゾーストの装着(4馬力アップで134馬力に)等も行っていたようですね。

56年前のポルシェ911と可能な限り同じ仕様に

そして時は流れて「新しいほう」の911について、もちろん992世代の911がベースとなり、グレードは「911カレラS」。

製作したのはポルシェのパーソナリゼーション部門「ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」です。

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この911カレラSを製作したのはポルシェセンター・メルボルンとポルシェセンター・シドニーサウス。

ボディカラーは「クレヨン」、ホイールは20/21インチサイズのカレラ・エクスクルーシブデザイン、そしてブレーキキャリパーはブラック。

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ボディには「スポーツデザインパッケージ」「スポーツデザイン サイドステップ」が装着され、各部にはグロスブラックのアクセントが付与されています。

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ドアミラーベースはボディカラー同色、ウインドウトリムにはシルバーが選択され、雰囲気的にも「当時の」ポルシェ911に近くなっていますね。

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ポルシェセンター・シドニーサウスによると、この「56年前の」911へのオマージュとして「最新の」911を使用したのは、”いかに911がタイムレスであるか”を示すためだといい、たしかに実際に新旧911を並べてみても、強い共通性を感じずにはいられません。

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なお、現代の911も「後ろ下がり」ではあるものの、こうやって並べてみるとかなりその傾斜の角度が異なるようですね。

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これはもちろん、エンジンが大型化したこと、ターボチャージャー搭載によってタービンやインタークーラー等の補機類が増えたこと、水冷化やパワーステアリングの装備によってやはり補機類が増え、環境対策のために様々なデバイスが追加されたことによる、と考えています。

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ボディサイズについて、1964年当時のポルシェ911は全長4,163ミリ、全幅1,610ミリ、全高1,320ミリ、そして重量は1,095kg。

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現代の992型911カレラSのボディサイズは全長4,519ミリ、全幅1,852ミリ、全高1,300ミリ、車体重量は1,515kg。

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相当にサイズや重量が増えていることがわかるものの、これは911に限ったことではなく、時代に適合するための「必然」であったと考えるのが妥当です。

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992型の911はこれまでにないほど「過去のポルシェ911を」調べ尽くし、その結果として各部には過去の各世代911に対するリスペクトが見られますが、ここまで「印象が変わらない」クルマも珍しいかもしれませんね(ほかだとミニが同じようなポジションかもしれない)。

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インテリアも「当時へのオマージュ」

そして992世代の911のインテリアも空冷時代の911を強く意識したもので、横一直線のダッシュボードと、その下に生えるセンターコンソールという構成を復活させています。

さらにこれら特別仕様の911カレラSについては、当時ロン・アンガス氏に納車された911へのオマージュとして、アガヴェグリーンのクラブレザーにクレヨンのコントラストステッチ、そしてウッドパネルを装着。

サイドシルは特別仕様のアルミ製で、「1965リイマジンド」の文字が入る、とのこと。

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エクステリアほどではないものの、インテリアもやはり「現代に至るまで」当時の雰囲気が受け継がれているようですね。

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