
| アレス・デザインは細部にまでこだわったカスタムが自慢 |
さて、イタリアはモデナに拠点を置く「アレス・デザイン」。
主宰するのはロータスのCEOを務めたダニー・バハー氏ですが、モデナに本社を構えたのは「フェラーリやランボルギーニ、マセラティの本社所在地からほど近く、経験豊富な人材やサプライヤーに事欠かないから」だとされています。
これまでにも数々のコンプリートカーを製作しており、最も有名なのはデ・トマソ・パンテーラの再解釈、「プロジェクト・パンサー」かもしれません。
対象は「富裕層のみ」
なお、このアレス・デザインの顧客はいずれも「富裕層」。
これまでにもフェラーリ、ランドローバー、メルセデス・ベンツ等のカスタムを手掛けているものの、いずれも「数千万円(5000万円以上、かつ1億円近い)」という高額さを誇ります。
そして今回公開されたのが964世代の911ターボのレストモッド。

これまで手掛けてきた作品に比較するとかなり「地味」ではありますが、ダックテール形状を持つリアスポイラー、フックス風デザインを持つ5本スポークホイールなど過去の911へのオマージュが見られ、一方ではスムーズに加工されエアインテークが追加されたフロントバンパー、”リトロニック”へと改められたヘッドライトなど近代的な仕様も併せ持っています。

なお、パワートレーンにも手が入り、ターボチャージャーとインタークーラーの容量を向上させることで出力は425馬力へと向上しているほか、車高やブレーキキャリパーを見るに、サスペンションとブレーキシステムにも手が入っていると考えて良さそうです。
車体に装着されるエンブレム、ホイールセンターキャップは「アレス・デザイン仕様」へと置き換えられ、ホイールボルトもサテンブラックへと変更されるなど、細かいところにまで及ぶカスタムが光りますね。

インテリアも地味ながら手が入り、ダッシュボードはアルカンターラへ、そしてその下は千鳥格子へと張り替えられることに。
ステアリングホイールの12時位置には千鳥格子のセンターマーク、そしてメーターにはクロームのリングが装着されているようですね。
なお、メーター指針はホワイトへと置き換えられ、もともとの「カーステレオ」は、レトロな外観を持つポルシェ製の”最新”コミュニケーションシステムへと交換されています。
こういった空冷世代のポルシェを「レストモッド」するのはジンガー・ビークル・デザインにはじまった一つの潮流だと捉えていますが、最近だとガンサーワークス、Kaege、カルマー・オートモーティブ、さらには老舗レーシングファクトリーのDPモータースポーツも参入しており、一層の盛り上がりを見せることになりそうですね。
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参照:ARES DESIGN, ARES DESGN(Instagram)