| ラリー仕様の911レストモッドは珍しい |
さて、空冷ポルシェのレストモッドというとジンガー・ビークル・デザインが有名ですが、今回はデンマークから「カルマー・オートモーティブ(Kalmar Automotive)なる会社が登場。
このマーケットそのものはまずジンガーが切り開いたものですが、そのほかにはKaegeも同じ路線にて参入することに。
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そして同じレストモッドながらも、よりハード路線だとガンサーワークスも参入済みですね。
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カルマー・オートモーティブはややレース寄り
そして今回紹介するカルマー・オートモーティブですが、その方向性はというとやはレース寄り。
というのも、まず最初に作られたクルマがルマン24時間レースの覇者、トム・クリステンセンのために作られた「カルマー7-97」だから。※同スペックのクルマを一般に販売する意向
なお、この「7-97」というネーミングはトム・クリステンセンが1997年に最初に勝利を飾ったヨースト・ポルシェWSC-95(カーナンバー7)に由来する、とのこと。
ベースには964そして993世代の911を使用
そしてカルマー・オートモーティブはそのベースに964世代や993世代の911を使用しており、これはジンガー・ビークルデザインやそのほかフォロワーと同じ部分。
ただしそのルックスについては1960〜1070年代を標榜していることもジンガーほかと同じところですね。
エンジンについては3.8リッターから4.3リッターを自由にチョイスでき、出力は400馬力以上も可能だとされ、トランスミッションはマニュアルのほかシーケンシャルトランスミッションも選択ができる、とのこと。
そして面白いのは「カルマーRS」なるモデルが用意されていることで、これは911のラリーカーにインスパイアされており、アンダーガードやドライビングランプ、ルーフキャリア等の装着を選べます。※車高は20ミリアップ
インテリアだとロールケージが装着され、専用設計のレカロ製パフォーマンスシートにラリーを走るために必要な安全装備も選択可能。
ちなみにエンブレムはこんな感じで、ポルシェクレストとの置き換えとなるようですね。
珍しいカイエンのカスタムカーも
そしてさらにカルマー・オートモーティブのユニークなところはカイエンのカスタムも用意されているところ。
こちらはいっそうオフロード志向が強くなっていますが、後ろの車両はロスマンズ仕様ですね。
レストモッドを手掛ける会社は数多けれど、カイエンをカスタムする会社は少なく、なかなかに希少な存在だと言えそうです。
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参照: Kalmar