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ポルシェ・タイカンの受注は「当初計画の倍」以上!現在では納車待ちの列が半年先にまで伸びたようだ

2021/09/10

ポルシェ・タイカン

| さすがにポルシェ・タイカンがここまで売れるとは考えてなかった |

新規参入組の中では「もっとも成功したEV」となるか

さて、ポルシェCEO、オリバー・ブルーメ氏が「タイカンの需要は依然として強く、現在で納車待ち期間は6ヶ月に伸びた」とコメント。

加えて、タイカンの生産能力は年間2万台を計画していたものの、今年の上半期だけで2万台の受注があったことも明かしています。

なお、同氏が言う通り、タイカンはもともと「年間2万台」の計画にてスタートしていますが、発表後には受注が大きく伸びたために生産能力を「倍増」する計画も示しており、そしてそれを実現するため、アウディの従業員400名が”ポルシェの工場へと出向し”タイカンを作ることになったとも明かされていますね。

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加えてタイカンのワゴン版である「タイカン・クロスツーリスモ」については、タイカンの受注があまりに多く、まずはそちらを優先して生産する必要があるという理由にて発表を後回しにされるといったハプニングもあり、あらゆる意味でタイカンは想定外であったのかもしれません。

これを機にポルシェは一気にEV化への流れを加速

つまりタイカンはポルシェにとって「予想以上」のヒットであるといってよく、実際に現時点の北米市場ではBMWやメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンの発売するEVよりも高い関心を集めているといい(数値が取れないので立証はできない)、おそらくは現在唯一「テスラ・モデルS」に対抗しうる存在なのかもしれません。

ただし面白いのは、テスラが「モデルS」にて高級EV市場を開拓し、その数年後にポルシェ、メルセデス・ベンツ、アウディらがどどっと(その市場に)なだれ込んだ頃、すでにテスラは「モデル3」そして「モデルY」へと主軸を移しており、つまり「テスラはほかの自動車メーカーに肩透かしを食らわせた」状態に。

よって、テスラ・モデルSをベンチマークとしたほかメーカーが(そのセグメント内で)お互いに食い合うということになりますが、おそらくもっとも大きなシェアを獲得するのがタイカンということになりそうですね。

そしてポルシェは今後「マカンEV」を発売し、そしてテスラ・モデル3やモデルYの対抗となるコンパクトEVを発売するのではとも言われるものの、実際にそれらが市場に出てくる頃になると、テスラは「2万5000ドルのEV」「サイバートラック」へと主軸を移し、またもやほかメーカーを尻目に別の市場へと移行しているのかもしれません(つまり、どのメーカーもテスラの後を追うだけであり、先回りはできていない)。

ポルシェ・タイカン4S

ほかメーカーのEV販売動向が気になる

なお、ここで気になるのはタイカンの兄弟車であるアウディe-tron GTや、タイカンと競合するであろうメルセデス・ベンツEQSの受注状況はどうなんだろうなということ。

SUVとは異なり、EVは(おそらく)発売すれば売れるという性質のものではなく(SUVは消費者が望むクルマだが、EVはそうではない)、よってモデル間もしくはブランド/自動車メーカーによる勝ち負けが明確に出るだろうと考えています。

そしてポルシェが「勝ち組」になることは間違いないと思われるものの、「負け組」に分類されてしまった自動車メーカーは、その開発費という重いツケを支払うことになり、しかし巻き返すための手段を絶たれてしまうという「負のスパイラル」に陥ってしまいそうですね。

アウディe-tron GT

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参照:Reuters

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