水冷世代では珍しい？997ターボベースの「911サファリ」が目撃される！ライトポッドやロックガードなどは「手練の者」の仕業と見た

｜　ワンオフと思われる外骨格は見事にボディ形状とバンパーデザインに沿っている　｜

さらにフロントバンパー下部にはスキッドガードも

さて、初代911や964世代の911を「サファリルック」にカスタムする例は少なくありませんが、それ以降の世代、つまりタイプ993や996、997、991、992の911をサファリ風に改造するケースは非常に稀だと考えています。

だだし今回、アメリカはシカゴにて997世代の991ターボをオフロード仕様へとカスタムした個体が目撃されておりちょっとした話題に。

なお、この世代の911ターボは伝説のエンジニアであるハンス・メッツガー氏の設計による最後の世代としても知られていて、この3.6リッター・フラットシックス・ツインターボは（ノーマルでは）最高出力473ps、最大トルク502lb-ft（680Nm）（オーバーブーストモード時）というスペックを発揮します。

その仕様はけっこう本格的

そしてこのポルシェ911ターボ「サファリ」はなかなか本格的な仕様を持っており、リフトアップされたサスペンションにHRE製のホイール、そしてオールテレーンタイヤを装着。

フロントにはライトポッドが取り付けられてそのオフロード風味を大きく向上させています。

さらにはフロント、サイド、リアにはワンオフと思われるロックガード状のバーが取り付けられ、これはフロントのオーバーフェンダーとマッドガード、上述のライトポッドとともになかなかのクオリティ。

テールパイプも変更されているのでエキゾーストシステムにも手が入っている可能性が高く、質量の増したタイヤを難なく駆動することができるのかもしれません。

このポルシェ911ターボ「サファリ」については画像が出回っているのみであり何ら情報はありませんが、ウインドウ越しにロールケージやハーネス、スポーツクロノパッケージが装着されていることを確認できるので、このオーナーさんは「実際に走り込んでいる」ということも想像できます。

997世代までのポルシェ911は比較的コンパクトであり、その視認性の良さ、リアエンジンに起因する強力なトラクション、そして911ターボだと「4WD」という武器があり、このクルマであればどんな道でも（道がなくても）走破することができそうですね。

なお、911ターボはGT3に比較して値落ちが大きく、比較的安価に購入できるということもあり（それでも安くはない）、「911サファリ」改造車のベースとしては最低かもしれません。

ポルシェ自身も「911サファリ」を計画中だと言われるが

なお、ポルシェ自身も911のオフロードバージョン「サファリ」を計画中だと言われるものの、今に至るまで一向に登場せず。

もっとも古いウワサだと2008年頃に「道路事情があまり良くない中国向けに」企画されているというものがあったと記憶しており、しかしその後には911サファリのウワサがスパっと消え、しかし最近になって再び「911サファリ登場説」が囁かれるとともにプロトタイプが目撃されている、という状況です。

参考までに、ポルシェは公式に911GT3をベースとして911ヴィジョン・サファリを製作したことも。

加えて、ファッションブランド「エメレオンドレ」とのコラボレーションにて空冷時代の911を「サファリ風に」レストモッドしたことも。

そのほか、これはポルシェポルシェ公式ではないものの、オフローダー専門のチューナー、「デルタ4X4」が991世代の911ターボをベースに911サファリを作ったこともありますね。

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参照：CARSCOOPS