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レズバニがポルシェ911を「レトロな935」へとコンバートするRR1を発表。カスタム費用は2300万円から、限定50台のみの提供にとどまる

レズバニがポルシェ911を「レトロな935」へとコンバートするRR1を発表。カスタム費用は2300万円から、限定50台のみの提供にとどまる

Image:Rezvani

| 対象となるポルシェ911は992世代、そしてカレラS、GT3、ターボS向けのコンバージョンを用意 |

顧客の要望に応じ「パワーアップ」も可能に

さて、カリフォルニアを拠点に活動する自動車メーカー(あるいはコーチビルダー)、レズバニ(レズヴァニ)がポルシェ911をベースにしたコンプリートカー、「レトロRR1」を発表。

すでに予告されていた通りに1970年代後半に滑沢したポルシェのレーシングカー「935」にインスパイアされたルックスを持ち、マルティニ風のデカールやパフォーマンス面でのアップグレード(550馬力~750馬力)など様々なオプションが用意されています。

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レズバニ・レトロRR1はこんなクルマ

そこでこのレズバニ・レトロRR1の詳細を見てみると、そのボディワークはすべてカーボンファイバー。

おそらくはタイカンのものと思われるヘッドライトを移植していますが、これはかつての935の「フラットノーズ」を再現するためだと思われます。

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さらにはレッドのディスク形状ホイールカバーも装着しており、ポルシェが昨年のレンシュポルト・リユニオンにて発表した935オマージュの911 GT3R レンシュポルトよりも935に近いのかもしれません。

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Rezvani-Retro-RR1 (1)

なお、ベースとなるのは992世代の911カレラS、911GT3、911ターボSのいずれかで、顧客の持ち込む車両をレズバニが改造する、というスタイルを採用しています。

加えて車体には「PORSCHE」の文字はなく、こういったビジネススタイルや対応はポルシェとの訴訟を避けるためだと考えていいのかもしれませんね。

実際にレズバニは(先日明らかになった、シンガー・ヴィークル・デザインとポルシェとの間に起きたような訴訟を避けるためか)以下のような記載を公式サイトにて行っています。

レズバニ レトロは、992 世代の 911™ バリアント (2020年から現在) を使用して個人所有者が所有する車両を改造します。 すべての作業はお客様のご要望に応じて行われます。レズバニは自動車の製造または販売を行っておりません。 車両はサーキットでの使用を目的としていますが、オプションで公道での使用も可能です。 レズバニ レトロoのカスタマイズサービスはレズバニによってのみ提供されており、ポルシェとのスポンサー、関連、承認、承認、またはいかなる形でも提携はありません。 Porscheの名前とエンブレムはポルシェに帰属します。商標名またはその他のマークへの言及は、参照のみを目的としています。

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Rezvani-Retro-RR1 (3)

話をこのレズバニ レトロ RR1に戻すと、911カレラSをベースとするモデルはRR1 550と呼ばれ、それは最大で550馬力を発生させるというスペックに由来します。

一方でRR1 565は911 GT3ベース、RR1 750は911ターボSをベースとしていますが、このRR1 750につき、公道走行可能な仕様を選ぶと出力は715馬力に制限されるとのこと(サーキット走行専用バージョンであれば750馬力)。

Rezvani-Retro-RR1 (2)

レズバニ レトロ RR1の開始価格(コンバージョン価格のみで車両は含まれない)は149,000ドル(現在の為替レートにて約2300万円)、そしてすべてのバージョンにはオプションとして「サスペンション、ブレーキ、ロール ケージ、レーシング ハーネス、軽量ポリカーボネート製ウィンドウが」が用意されています。

基本的にはオーダーメイドなので「いかなる仕様」も指定可能だと思われますが、注意を要するのは「149,000ドル」は最初の5台のみに適用されるお試し価格であり、6台目以降(限定50台に制限される)だとこの価格が上がってしまうこと。

これまでのレズバニの人気を見るに、この50台はすぐに枠が埋まってしまうことになるのかもしれませんね。

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参照:Rezvani

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