コルベットベース、しかし1,000馬力を誇る新型レズバニ・ビースト発表。オプションで「007パッケージ」を用意し防弾ガラスや煙幕発生機能も装着可能に

｜　北米には少なからずエキゾチックなスーパーカー / ハイパーカーを求める層が存在し、けっこう人気を得ることになるのかも　｜

少なくともこの出力、そしてデザインは非常に魅力的である

さて、ここ最近あまり話題のなかった米レズバニ（レズヴァニ）が最新モデル「ビースト」を発表。

この最新バージョンのビーストはアリエル・アトムをベースとしていた先代とは異なってC8世代のコルベットをベースしており、つまり先代とは全く技術的に関連性のないクルマです（ドアの開閉方法も特徴的であった”サイドワインダー”ではなくなっている）。

なお、このレズバニとは、イランからの移民であるフェリス・レズバニ氏がカリフォルニアにて立ち上げた自動車メーカーであり、まずは「（初代）ビースト」をリリースしたのち、防弾仕様の「タンク」を発表してこれが大ヒットし、そこからミリタリー色を強めることとなった異色の存在。

新型レズバニ・ビーストはこんなクルマ

そこでこの新型ビーストを見てみると、「タンク」の流れを汲んだ仕様を持っており、防弾ガラスや煙幕機能（007パッケージだと紹介されている）をオプションにて装備可能という他に類を見ないハイパーカー。

搭載されるエンジンはコルベット・スティングレイに積まれる6.2リッターV8ではあるものの、レズバニは独自にターボチャージャーを追加して1,000馬力を稼ぎ出しており、これによって0−60マイル（96キロ）までをわずか2.5秒で加速する、とのこと。

ボディパネルはフルカーボン、そして大きなサイドインテークや取り外し可能なルーフなどにC8コルベットの面影を見ることができるものの、全体的な印象は「全く別のクルマ」へと変貌を遂げていて、さらには「ドラゴンウイング」と称されるディヘドラルドアとスワンスイングドアとの中間のような開閉方法を持つドアを備えます（電動開閉式）。

新型ビーストの車体重量はわずか1,315kgに収められ、1,000馬力を発生するハイパーカーとしては驚異的に軽い数字となっていますが、「タンク」で好評を得た防弾パッケージが用意されており、これを選択するとそのぶん車体重量が増加することに。

いったいどれくらい重くなるのかは明かされていないものの、ボディが補強されるほか防弾ガラスが備わるといい（55,000ドルのオプション）、さらにユニークなるのは「007パッケージ」なるオプションで、これにはガスマスク、煙幕発生機能、サーマルナイトビジョン、電磁パルス（EMP）保護、電動ドアハンドル、催涙スプレーディスペンサー、磁気デッドボルト、ストロボライト、サイレン、救急装置が含まれているといい、まさに「気分はジェームズ・ボンド」。※さらなるオプションで爆発物探知システムもある

デザイン的にはかなり「特徴的」「排他的」と言ってよく、フィスカーやケーニグセグに部分的に似ているものの、全体的には「独自性がある」と捉えています。

レズバニ・ビーストは「ヨーク型ステアリングホイール」を装備

新型ビーストのインテリアもまた一部でC8コルベットの雰囲気を残しており、しかしコルベットでは特徴的であったセンターコンソールは廃止されてシンプルな形状に置き換わっているほか、ステアリングホイールの上部がカットされてヨーク型に。※けっこう地味なインテリアである

レズバニはこの新型ビーストの価格を485,000ドル（約7280万円）に設定しており、生産台数は20台に限定すると発表していますが、これまでの例を見るに、この高額なプライスタグにかかわらず、この20台はすぐに「完売」となってしまいそうですね。

新型レズバニ・ビーストを紹介する動画はこちら

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参照：Rezvani