| ホンダ「Ye」は中国で好まれる「丸い」デザインを採用せず、ホンダらしいシャープなラインを採用 |
ホンダは中国市場でのラインアップを「2035年までに」完全電気自動車のみに置き換える計画を持っている
さて、ホンダの中国法人が今月に開催される中国モーターショー(北京国際自動車展示会)にて発表する新型電気自動車「Ye」シリーズをオンラインにて先行公開。
これらの新型車は、すでに中国で販売されているEVラインナップ「e:Nシリーズ」に加わり、年末までに販売が開始される予定だとアナウンスされていますが、中国におけるホンダはますます独自の展開を強めるということになりそうですね。
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ホンダの新型EV「Ye」シリーズはこんなクルマ
そこでこれらYeシリーズを見てみると、まず最初に登場するのはYe P7とYe S7。
新開発のEVプラットフォームを採用してシングルモーター後輪駆動、あるいはデュアルモーター全輪駆動を選択できるといい、ホンダによればRWDバージョンは「スポーティで歯切れの良いハンドリング」を持ち、AWDバージョンには「ハイパワーで応答性の高いハンドリング」が与えられているとのこと。
なお、これら2台は非常によく似ていて、ホンダが現地にて提携する2社によって作り分けがなされ、販売地域とあわせて棲み分けがなされるのだと思われます。
全体的にはシャープなラインを持つことが特徴であり、これは中国市場で好まれるという「ツルっとした」デザインとは異なるものの、意図的にこういったボディを(差別化のために)採用したのかもしれません。
ただ、この中でひとつだけプロポーションが異なるのが「Ye GT」で、これは現段階ではコンセプトにとどまるものの、P7とS7に比較して全高が低く、より尖ったノーズ、洗練されたヘッドライト(ランボルギーニ・レヴエルトやシアンっぽい)、幅広で低いプロフィールを備えています。
現時点でホンダはYe GTのスペックについて多くを明らかにしていませんが、「究極の運転体験を提供する」ように設計されているといい、ホンダ車としては”初めて”助手席乗員用の大型スクリーンを搭載することになることについても言及済み。
ホンダによると、Ye P7とYe S7は今年末までに発売され、Ye GTコンセプトは、2025年末までに(市販車として)中国のディーラーに並ぶ予定であリ、これに加えて2027年までに中国市場向けとして10台の新型EVを導入することが再確認されています。
なお、この10台のうち6台はYeシリーズとなるといい、つまりYeシリーズは中国のホンダにおけるEV展開の要ということになりそうです(ホンダは2035年までに中国でのラインナップを完全電気自動車に移行する計画を持っている)。
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参照:Honda