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マツダが3万台の改善対策、VWが4万台のリコール発表。ほかランボルギーニ、ボルボは「火災の恐れ」にてリコール届け出

マツダが3万台の改善対策、VWが4万台のリコール発表

| さすがに勝手にドアが閉じてくると驚くかもしれない |

さて、マツダが人気のSUV、CX-30に改善対策を実施。

令和元年8月6日~令和2年10月15日に製造された31,161台が影響を受けるという比較的大規模なものですが、簡単に言うと「パワーリアゲートがオープン状態を保持できずに下がってくる」という内容。

なお、不具合発見の動機は「市場からの情報による」、そして実際に発生した不具合は2件(事故はゼロ)。

問題の内容はこうなっている

対策としては、プログラムへの書き換えもしくはドライブユニットの交換になるとアナウンスされていますが、不具合の内容については下記の通り(物理的な問題であるようにも思うが、プログラムの書き換えで改善するというのは驚き)。

全車両、パワーリアゲート制御ユニットのプログラムを対策プログラムに修正する。また、パワーリアゲート・ドライブユニットの製造番号を点検し、保持力が不足しているものは良品と交換する。

国土交通省

「改善対策」と「リコール」との違いは?

なお、今回マツダが届け出たのはリコールではなく「改善対策」。

国土交通省では、それぞれの違いを下記の通り定めています。

リコール、改善対策、サービスキャンペーンの違い

リコール・・・リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。

改善対策・・・改善対策とは、リコール届出と異なり、道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことをいいます。

サービスキャンペーン・・・サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、商品性・品質の改善措置を行うことをいいます。

ランボルギーニは追加でウルスにリコール

そしてランボルギーニはウルスに対してリコールを届け出ていますが、これは2021年1月に届け出られたものと同じ内容であり、令和2年8月26日に製造された11台が「追加で」リコール。

内容としては燃料漏れによる火災の恐れということで、その詳細は下記の通り。

問題発見の動機は「イタリア本社からの情報による」、そして国内で発生した不具合はゼロ、実際に起きた事故もゼロ。

燃料装置において、燃料を供給する配管のクイックコネクタの材質が不適切なため、エンジンルーム内が過度の高温になることが繰り返されると、コネクタ部が軟化することがある。そのため、早期に劣化し亀裂が生じて燃料が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

国土交通省

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ボルボも火災のおそれにてリコール

ボルボはV40/V40クロスカントリーにて、冷却不十分による火災のおそれとしてリコールを届け出。

平成27年6月16日~平成28年10月27日に輸入された4,825台が影響を受け、問題発見の動機は「本国メーカーからの情報」、国内で発生した不具合、事故ともにゼロ。

不具合の内容は下記のとおりです。

エンジン冷却装置において、エア抜き設計が不適切なため、修理等により冷却水を再充填する際に、専用特殊工具を正しく使用しない場合、冷却装置からエアが抜けないことがある。そのため、冷却が不十分となり、最悪の場合、エンジンルームが火災に至るおそれがある。

国土交通省

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フォルクスワーゲンは合計4万台のリコール

フォルクスワーゲンは2件にわたりリコールを届け出ており、1件目は「テールランプが点灯しなくなる」。

ゴルフヴァリアント、ゴルフRヴァリアント、ゴルフオールトラック、ゴルフトゥーランが影響を受け、対象となるのは平成25年10月21日~平成30年11月29日に製造された36,973台。

問題発見の動機は「本国からの情報」ではなく「市場からの情報」なので、日本特有の問題だと言えそう。

なお、不具合の詳細を見ると「熱で変形」とあるので、日本の夏があまりにも暑すぎたのかもしれません。

対応についてはバルブホルダーとバルブとを新品に交換することになりますが、不具合の内容は下記の通り。

リヤコンビネーションランプにおいて、バルブを取り付けるバルブホルダーの材質が不適切なため、当該バルブホルダーがバルブの熱により変形することがある。そのため、接触不良が発生し警告灯が点灯して、最悪の場合、制動灯及び尾灯が点灯しなくなるおそれがある。

国土交通省

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フォルクスワーゲンのもう一件は燃料ポンプ問題

フォルクスワーゲン2件目は「燃料ポンプ」。

ただしポンプの供給機能に問題があるわけではなく、これの不具合が理由にて「ガソリン残量を正しく検知できず」、ガソリンがあると思っているとガス欠になってしまうという、ちょっと変わった内容です。

ちなみにこれも「市場からの情報」にて発覚しており、発生した不具合は457件。

平成30年2月22日~令和元年9月21日に輸入されたアルテオンとパサートオールトラックが影響を受け、不具合の内容は下記のとおりです。

燃料タンクに取り付けられている燃料ゲージ付きサクションジェットポンプにおいて、製造時の組付指示が不適切なため、使用過程において当該ポンプが傾くことがある。そのため、燃料残量が正しく検出できずに実際より燃料を多く表示して、最悪の場合、走行中に燃料切れによりエンストするおそれがある。

国土交通省

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