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マクラーレンF1設計者、ゴードン・マレーの「大好きなクルマ5選」!クラシックカーの中でも「画期的な試みによって時代を変えた」クルマが好きなようだ

マクラーレンF1設計者、ゴードン・マレーの「大好きなクルマ5選」!クラシックカーの中でも「画期的な試みによって時代を変えた」クルマが好きなようだ

| 「画期的なチャレンジ」を好むという側面は、ゴードン・マレーのクルマづくりにもあらわれている |

ゴードン・マレーは常にアイデアによって時代を変革してきた

ゴードン・マレーはマクラーレンF1の設計者として知られ、直近だと「T.50」「T.33」というハイパーカーを発売したことが記憶に残ります。

学生時代より自身にてレーシングカーを作成し、その後はブラバムやマクラーレンを渡り歩いた生粋のレーシングカーデザイナーでもありますが、自動車全般に対する造詣が深く、コンパクトな「シティカー」など、一見してスポーツカーとは対極にあるようなクルマをデザインしたことも。

これがゴードン・マレーのデザインするシティカーだ。マクラーレンF1とのギャップが極大

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そしてゴードン・マレーは上質なクラシックカーコレクションを持つことでも有名であり、これまでにも何度かそのガレージが公開されていますね。

マクラーレンF1設計者、ゴードン・マレーのコレクションが公開
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ゴードン・マレーのお気に入りはこの5台

そして今回、ゴードン・マレーは自身のお気に入りとして5台のスポーツカーを紹介し、Youtubeに公開された動画の中で「これらが私の好きな車です。最新のフェラーリやランボルギーニを集めた普通のスーパーカーコレクションではありませんが、私が60年代に育ったことと関係があるのでしょう。私は60年代の人間で、60年代のスポーツカーレースやロードカーを見ていると心が安らぐのです」とコメントしています。

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そしてまずは「ロータス・エリート」。

ちなみにゴードン・マレーはアフリカ出身であり、モータースポーツの本場であるイギリスへと渡って最初に職を求めたのがロータスだと言われます(ただしロータスには働き口がなかった)。

ゴードン・マレーは(ロータス創業者である)コリン・チャップマンの大ファンで、ロータスの新しいロードカーはいつもエキサイティングだったと語っており、とくに50年代後半に登場したエリートは、コンポジットモノコックを採用した最初のクルマとして、イノベーター的な存在だった、とも。

同氏がいかにロータスを愛しているかは、コンパクトカーであろうがSUVであろうが、自身が設計するクルマの軸が「軽量」であることからもわかり、一から設計されたロードカーとして初めてカーボンファイバー複合材を(車体やボディに)採用したマクラーレンF1を手がけたという事実からもそれが伝わってくるようですね。

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ゴードン・マレーの発売するSUVの重量はなんと1,100-1,200kg!ピュアエレクトリックにもかかわらず革新的構造によって驚異の軽さを実現
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そして次はデ・トマソ・ヴァレルンガで、これはデ・トマソ初のロードカーであり、同時にバックボーン・シャシーを採用した最初のリアミッドエンジンカー。

ゴードン・マレーはこのクルマを気に入っている理由について「技術的な革新性」を挙げています。

ヴァレルンガは53台しか製造されなかったものの、伝説的なコーチビルダーであるカロッツェリア・フィサロ、ギア、そして若き日のジョルジェット・ジウジアーロの意見を取り入れており、デザイン的な魅力にもあふれるクルマでもありますね。

なお、ゴードン・マレーはT.33を発表する前に、「T.33は私のお気に入りのクルマへのオマージュでもある」と語っていますが、そのクルマとは、このヴァレルンガだったのだと思われます(リアエンドに類似性が見られる)。

こういったセレクトを見るに、ゴードン・マレーはクラシックカー好きではあるものの、単に古いクルマが好きなのではなく、「時代を変えるような」チャレンジを行ったクルマが好きだということになりそうで、それは同氏のクルマづくりにも現れているように思います(そして現代では、そういったチャレンジを行うことが商業的にも環境的にも難しく、よって今の時代のクルマには魅力を感じないのかも)。

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3番めのお気に入りはザガートのコーチワークを施したランチア・アピア。

ゴードン・マレーによると、この車はアルミニウムのボディパネルで作られたわずか30台から50台のうちの1台だそうですが、T.50の購入者がゴードン・マレーのクラシックカー好きを知り、その顧客の伝手によって入手できた個体だと紹介されています。

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次にゴードン・マレーが紹介するのは、1963年式アバルト1000GTビアルベロ。

フィアット600のシャシーをベースにジョアッキーノ・コロンボの設計によるツインカムエンジンを搭載して100馬力を発生し、ボンネビル・ソルトフラッツで196km/hを記録し、1,000ccエンジン搭載車としては世界最速の記録を持っていたことでも知られます。

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最後に登場するのは、アルファロメオ1600ジュニア・ザガート。

なお、このクルマは「ノーマル」ではなく、いわゆるレストモッド車両だそうで、初代ジュリアをフルカーボンボディへと改装するというカスタムを手掛けたショップ、アルファホリックスの手によるものだそう。

ゴードン・マレーはアルファホリックスが作成した「GTA-R」を見たのち、アルファホリックスへと直接電話をかけ、「自分のアルファロメオ1600ジュニア・ザガートもGTA-Rと同じようにカスタムできないか」という依頼を行ったと語っています。

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実際のところ、初代ジュリア、そしてこの1600ジュニア・ザガートのプラットフォームは同じなので問題なくレストモッドを行うことができたそうですが、長身のゴードン・マレーが窮屈な思いをしなくてもすむようにフロアパンを下げたり、クロスビームを移動させて室内を拡大するといった作業が追加されています。

このクルマだけが屋外にあるのは、ゴードン・マレーがアルファロメオ1600ジュニア・ザガートを日常的に乗っているからであり、それだけこのクルマを愛しているということを意味するのでしょうね。

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ゴードン・マレーが語る「お気に入りの5台」動画はこちら

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参照:Car & Classic

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