| フロントフードのNACAダクト、リアウイングはまさにF40 |
イスタンブール在住のCGアーティスト、Emre Husmen氏が「フェラーリF44」のレンダリングを公開。
F40を現代風にアレンジした「記念限定モデル」ということになりそうですが、F40の特徴そして近代フェラーリの要素が盛り込まれた仕上がりとなっています。
フェラーリF40は「フェラーリ40周年記念」車として発売されており、製造は1987-1992年。
エンジンは2.9リッターV8ツインターボ、重量1089キロ、0-100キロ加速は3.9秒というスペックを持ち、世界で初めて最高速が200マイル(時速322キロ)を突破した車としても知られます。
フェラーリF40は「フェラーリの限定モデル史上、もっとも強いインパクト」を誇った一台だ
F40はこれまでのフェラーリ「記念限定モデル」の中でも高い人気を誇りますが、生産台数が1,311台とかなり多く、そのためにF50やエンツォフェラーリに比較してもやや低めの相場。
なお、「1,311台」も生産することになった経緯としては、もともとは350台のみが生産される予定だったものの、あまりに多くのオーダーが入ったためだと言われていますね(それでもすべてのボディカラーがレッドであったという)。
今回のレンダリングではフロントフードのNACAダクト、リアカウル一体型のウイング、丸4灯テールランプなどF40独特のデザインをしっかり再現していることもわかります。
なお、フェラーリF40はカーボンモノコックにスチール製スペースフレームを持ち、そこへカーボンコンポジット製のボディパネルを被せたという構造。
「内張り」はなく構造材がむき出しというスパルタンさを持ち、そこが人気の秘密なのかもしれません。
ほかにはこんな「F40オマージュ」も
そしてやはりインパクトの強かったフェラーリF40だけに、多くのアーティストが自身の作品の題材として取り上げていますが、過去にはその名もズバリ「F40トリビュート」なるレンダリングが公開されたことも。
こちらはフェラーリのVIP顧客が実際にフェラーリへとオーダーし、F40のデザインを落とし込みつつもワンオフにて製作した「SP38デボラ」。
ホイールやリアカウル等にフェラーリF40の面影が見られます。
Emre Husmen氏はこんなレンダリングも
そしてこちらはフェラーリF44を公開したEmre Husmen氏による「LANCIA 037R8」。
の名からも分かる通り、1982年にグループBのホモロゲーション取得のために207台のみが生産されたクルマ。
ベースにはランチア・モンテカルロを採用し、キャビン部分はモンテカルロからの流用ではあるものの、前後は鋼管パイプを用いたスペースフレーム構造となっています。
エンジンレイアウトもフロントからミッドへと変更されるなど、フロント以外ではもはやベース車の面影すら感じられないクルマでもありますね。
こちらはマルティニカラー。
VIA:Emre Husmen