| そのほか内外装、足回りもフルカスタム |
ドイツの中古車売買サイト、「Mobile.de」にて、フォルクスワーゲンのミニバン、「T5」を魔改造したクルマが販売中。
もちろんフツウのT5であればなんら興味を引くものではありませんが、このフォルクスワーゲンT5は、ポルシェ911ターボエンジンをスワップし、さらにドライバーズシートのレイアウトをセンターに、そして911GT3 RSに用意されていたポルシェ純正カラーにペイントしてしまったことが特徴。
ポルシェはかつてフォルクスワーゲンのエンジンを搭載したクルマを販売していたことがあり、よってこの2社間でのパーツやエンジン、車体イメージをミックスするカスタムは珍しくはないものの、今回のVW T5はこれまでのクルマとは「次元が異なる」レベルです。
そのカスタムレベルはとんでもなく高い
ベースとなるのは2004年モデルのフォルクスワーゲンT5で、クラッシュを機にオーナーが改造を思い立った、とのこと。
エンジンは996世代の911ターボから移植した3.6リッター・フラットシックス(640馬力)、トランスミッションは6速マニュアル。
シートレイアウトはマクラーレンF1/スピードテールよろしく「センター」です。
そしてワンオフで製造された「台座」に乗っかるのはカーボン製のバケットシート。
クッションそしてハーネスはスパルコ製を採用しています。
ステアリングホイールはRUFからの流用に見えますね。
ステアリングホイールのグリップ部は一部カーボン、そしてメーターはポルシェ911から。
メーターの文字盤もボディカラー同様のグリーンに変更されています。
ダッシュボードは完全ワンオフ。
造形自体はけっこうきれいで、内装の他部分もアルカンターラへと張り替えられるなど、かなりよくできたインテリアだと言って良さそう。
ただ、このシートレイアウトだと、後ろの席の人から終始運転をチェックされているようで、なんとなく「罰ゲーム的」な印象も受けますね。
そしてリアシートは「カーボン製のフルバケ」4脚。
これらに座る人々にとって、それは苦痛でしかないのかもしれません。
こちらが911からスワップしたエンジン。
なお、エンジンパワーに対応すべく、ブレーキはブレンボ製に換装済み(フロント:6ポット、リア:4ポット)とのこと。
ホイールはワンオフの19インチ、タイヤはミシュラン・パイロット・スーパースポーツとかなり本気。
ボディカラーは997世代の911GT3RSに採用されていたグリーンにペイントされていますが、ヘッドライトやテールランプ、前後バンパーもカスタム済み。
フロントだとリップスポイラー装着、リアだと「センターマーフラー」への変更が目に飛び込んでくるところですね。
全体的に見て、かなり高いレベル、そして優れたカスタムセンスにて仕上げられていることがわかりますが、その価格も安くはなく、販売価格は約1900万円ほどの設定です。
VIA:Mobile.de
ほかにはこんな「ポルシェ製エンジン搭載」のミニバンも
上述の通り、VWのクルマにポルシェ製エンジンをスワップする例も多数。
ここでいくつかを紹介したいと思います。