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フェラーリの2021年における利益は5530億円、1台売って787万円の利益が出る計算。販売台数はついに1万台を超えて1万1155台へ、従業員には最大158万円のボーナス支給

フェラーリ

| フェラーリの規模は年々拡大しており、しかしそれ以上に「効率」も増している |

2022年のフェラーリはさらに高い収益性を誇ることになるのは間違いない

さて、フェラーリはコロナ禍に見舞われた後にも「一切のキャンセルが発生しなかった」と言われ、好調なセールスを記録したうえ、コロナ2年目にはむしろ受注が大幅に増えており、その強さを見せつけています。

これはやはり、「1年間で5つ」という過去に例を見ないニューモデル構成をかけた2019年の挑戦が実を結んだということになりますが、何事にもチャレンジが重要だということをあらためて教えてくれるかのようですね。

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フェラーリは従業員に大型ボーナスを支給

そして今回、フェラーリは2021年決算報告の場において「昨年の大きな成功を反映し、全従業員に最大12,000ユーロ(日本円で158万円)の業績連動型ボーナスを支払う」と発表。

フェラーリが発表した2021年の決算では、売上総利益が42億7100万ユーロ(約5530億7000万円)にも達し、2020年に比較して23.4%、コロナウイルスの大流行パンデミック前である2019年より13.4%増加したことが明らかに。

EBITA(税引前利益に対し支払利息、減価償却費を加味)についても15億3100万ユーロ(約2016億円)に拡大し、2020年比で34%、2019年比にて20.6%増となっています。

そして税引き後の利益については8億3300万ユーロ(約1100億円)に増加していて、これは2020年比で56パーセントの大幅増でプラスとなり、1株当たり利益も2020年の2.88ユーロ(379円)から2021年の4.50ユーロ(678円)へとアップ。

これに起因し、フェラーリは2021年を通じて1億6200万ユーロ(213億3200万円)の配当金を分配した、とも発表しています。

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販売台数はついに1万台を突破

そして販売台数についてですが、2021年には(2020年に比較して2036台多い)1万1155台を納車したといい、こちらもやはり22.3%という大幅増を記録しています。

内訳でいえばV8モデルが34.6%増、V12モデルの販売は16.1%減(812スーパーファストの生産が段階的に終了し、限定モデルの812コンペティツォーネ/812コンペティツォーネに移行したためと発表されている)とのこと。

なお、これからはV6モデル(296GTB)の販売、さらに利益の厚いSP3デイトナの生産が始まり、2022年フルに寄与するわけではないもののプロサングエの生産が(年末に)開始されることになり、2022年のフェラーリは販売台数そして利益、利益率ともにアップしてゆくものと考えられます。

フェラーリの1台あたり利益は?

そこで気になるのがフェラーリの1台あたり利益。

フェラーリの利益構造については、市販車の販売に加えF1からの収益(分配金)、フェラーリストアやフェラーリワールドなどライセンス事業からの収益によって構成されていますが、F1からの分配金は(チームの成績によっても異なるが)100億円くらい、ライセンス事業は利益の11%を占めると言われているので、売上総利益から11%を引き、さらに100億円を引くと約4922億円。

これを1万1155台で割ると4412万円という金額になり、売上総利益から計算すると、フェラーリは「1台売って4412万円」という計算となります。

そして最終的な税引き後の利益から計算するならば、同じように計算した879億円を1万1155台で割ると(1台あたり)787万9874円の利益という数字が算出されるわけですね。

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ただ、フェラーリは上述意外にも様々な収入源があるので、実際には「市販車部門だけの利益」はもうちょっと小さいと考えてよく(そもそも売上総利益から算出した1台あたり4412万円という数字が現実離れしている)、よって「1台あたりの利益」も今回算出した小さくなると考えて良さそう。

そしてフェラーリの利益とはディーラーへの出荷価格であり、ディーラーが販売する価格や利益から算出されるものではない、ということも留意する必要があります。

ちなみにフェラーリ・ローマの価格は2682万円、ポルトフィーノMは2737万円、296GTBは3678万円に設定していますが、この価格で車両を購入できるというわけではなく、フェラーリとしては、ローマとポルトフィーノMについては600万円くらい、296GTBについては1000万円くらいのオプション装着を”推奨”していて、実際のフェラーリのオーナーのほとんどがこれくらいのオプションを選択しているというので、これもまたフェラーリの「1台あたり利益」を押し上げる一因ということになりそうですね。

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参照:Ferrari

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