2022年11月の輸入車登録台数が公開！メルセデス・ベンツが驚異の伸びを見せ、フェラーリとランボルギーニは登録減少。ロータスはもう在庫が枯渇したようだ

｜　最近はどこに行ってもメルセデス・ベンツばかりを見るようになった　｜

今後、中国や韓国の自動車メーカーがシェアを伸ばすことも十分に予想される

さて、（日本国内における）2022年11月の輸入車登録台数が公開。

ここ最近の傾向と大きく変わるところはないように思いますが、今月最も驚かされたのはメルセデス・ベンツの登録台数が前年同月比で175.7％と大幅増となったことで、これはもしかすると昨年11月の数字が低かったのかもしれません。

ただ、メルセデス・ベンツは日本で最も売れている輸入車ブランドであり、母数も大きいので、数台や数十台増えた程度ではここまで大きく数値が変わることはなく（月販数十台のブランドとは事情が異なる）、そう考えると「かなり売れている」と考えて良いかと思います。

実際のところ、最近はどこへ行っても駐車場がメルセデス・ベンツばかりでもあり、体感上でも「かなり増えた」という印象。

なお、国産車で最も売れているのはトヨタ・ヤリスですが、この販売台数は月に12,000台ほど。

対して、メルセデス・ベンツは（全車種ひっくるめてではありますが）5,696台を販売しているので、「メルセデス・ベンツはトヨタ・ヤリスの半分くらい納車されている」ということになり、正直これはけっこう多いんじゃないかと考えています。

そのほか、2022年11月にはこんな変動も

そのほか気づいたのはフェラーリ、ポルシェといったスーパースポーツの登録が減っていること。

両者とも順調に伸ばしてきただけに、ここへきての減少はちょっと意外ではあるものの、いずれも「在庫を売る」商売ではなく、基本的に受注生産なので単月の登録だけを見て何かを断じることはできず、おそらくは「日本にあまり入ってこなかった」もしくは「入ってくるタイミングの問題で、11月の登録に間に合わなかった」だけなのかもしれません。

スポーツカーメーカーだと、アストンマーティンは前年同期比2倍以上の34台、マクラーレンは前年同期比1/3のわずか6台なので、これら「SUVの有無が明暗を分けた」ということなのかもしれません。

なお、ロータスはすでにエヴォーラやエキシージ、エリーゼといった以前からのモデルの生産が終了しており、そしてそれらを売り切ったのだと見え、11月の登録はなんと「わずか2台」。

この「売るものがない」状況はあまりにもディーラーが気の毒であり、（ロータス本社が）早くエミーラを生産して届けてくれなければ、ロータスディーラーにとってかなり苦しい状況が続くということを意味します。

あとはヒョンデがけっこう快走を続けており、（今回のリストには加えていませんが）BYDもすでに11台を登録していて、しかしこれらは試乗車含むデモカーなのかもしれませんね。

2022年11月の輸入車登録状況はこうなっている

参照:日本自動車輸入組合