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フェラーリがフロントエンジンモデルで「クーペとオープン」つまり双子を用意した例は過去に5つしかない!ローマとローマ・スパイダーはその6例目に

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フェラーリがフロントエンジンモデルで「クーペとオープン」つまり双子を用意した例は過去に5つしかない!ローマとローマ・スパイダーはその6例目に

| 意外なことに、フェラーリの「フロントエンジンのオープンモデル」はそれほど多くなかった

さらに言えば、V8フロントエンジンでの「双子」はローマが初である

さて、フェラーリは「ローマ・スパイダー」を発表したところではありますが、フェラーリいわく、クーペモデルの「ローマ」、そしてオープンモデルの「ローマ・スパイダー」は”いわば”双子”。

そこで、フェラーリが「クーペとオープン」という双子がはじめて登場した1964年を振り返りつつ、現代にまで連なる「フロントエンジンモデルの双子」に関する公式コンテンツを公開しており、ここで簡単に触れてみたいと思います。

フェラーリ初の「双子」は1964年に誕生した

フェラーリがこういった「双子」を用意したのは1964年の「275GTBと275GTS」。

フェラーリ・ローマにおけるひとつのテーマは甘い生活=ドルチェ・ヴィータですが、1964年はまさに退廃的な優雅さが好まれるドルチェ・ヴィータ全盛の時代であったといい、よってフェラーリにも「洗練されていて、快適で、機能的であり、しかし何よりもエレガント」であることが要求されていたと言われます。

そういった時期に登場したのが275GTBと275GTSで、これらは両方とも1964年のパリ・モーターショーにてデビューを飾るものの、この両車はV12エンジン(ティーポ213)、トランスアクスル、独立懸架式サスペンション、2,400ミリのホイールベースなど、機械的には多くを共有しつつ、しかしやや異なる性格を持っています。

たとえば、オープンモデルの275GTSは「275GTBのオープン」というよりは、その2年前に販売が終了したオープンモデル、250GTカリフォルニアの後継という意味合いに近く、よってソフトでシンプル、かつ(ワイヤーホイールを装着するなど)エレガントな外観が与えられています(出力も275GTBより20馬力抑えられている)。

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一方の275GTBは250GTルッソの後継という背景が色濃く、さらにレース仕様の275GTB/Cが製作されたことからも「スポーツ寄り」であることがわかります。

実際のところ、250GTOにも似た流線型を採用したノーズや力強いフェンダー、カムテールが採用されており、ボディデザインこそは275GTSともどもピニンファリーナであったものの、275GTBのボディ製作は(フェラーリのコンペティションモデルの製作を行ってきた)スカリエッティが行っており、相方の275GTCはピニンファリーナが担当することに。

こういった部分を見るに、「シャシーやエンジンなどメカニカルコンポーネントこそは共有していながら」そのコンセプトは275GTBと275GTSでは比較的大きな乖離があったのかもしれません。

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次の「フェラーリの双子」は1966年に誕生

そしてその次に誕生したフェラーリの双子は「330GTCと330GTS(両方とも1966年のジュネーブ・モーターショーにて発表されている)」。

これらは「275GTBと275GTS」とは異なって”性格を同じとする”まさに双子ともいうべき存在で、シャシー、エンジン、ボディのデザインなども共通しており、異なるのは「ルーフのみ」となっています。

ちなみにですが、「B」はベルリネッタを意味し、スポーツ志向のモデルに採用されることが多く、「C」は「ベルリネッタよりもややマイルドな性格を持つクーペ」に付与されていたようですね。

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これら330GTCと330GTSのデザインはもちろんピニンファリーナ、そしてボディの製造もピニンファリーナによって行われますが、330GTCでは当時のフェラーリとしては珍しく「330」というモデルネームが車体後部に付与されます(それ以前のフェラーリには、モデル名が示すバッジがないものがほとんどで、フェラーリ通でないと識別が困難である)。

なお、330GTCのピラーは非常に細く作られており、当時のフェラーリは「明るく開放感のある、見通しの良い室内」を目指していたこともわかりますね。

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365GTB4、365GTS4以降、フェラーリのフロントエンジンモデルにおける「双子」は2019年まで実現しない

その次の「双子」は275GTB4の後継モデルである365GTB4(1968年)、通称”デイトナ”。

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そして1年遅れの1969年に発表されたのが365GTS4「デイトナ・スパイダー」。

当時のアメリカではオープンモデルの人気が高く、すでに市場に流通していたクーペモデル、365GTB4のルーフをカットしオープン化するカスタムまでもが流行したと言われます(デイトナ・スパイダーの中古価格が高騰し、そのため比較的安価なクーペ版のデイトナを購入してカスタムしたほうが安く上がるから、という理由もあったようだ)。

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45年の時を経てフェラーリの「双子」が蘇る

そしてデイトナとデイトナスパイダーの後大きなブランクがあり、フェラーリが次の「双子」を用意したのはなんと45年後。

まずは2017年に812スーパーファストが発売され、2019年にはオープンモデルの812GTSが追加されています。

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それまでにも「フロントエンジン、V12エンジン搭載のオープンモデル」は存在したものの、それらはいずれも「限定」であり、しかしこの812GTSは「カタログモデル」。

さらにこの812GTSはフェラーリのV12エンジン搭載モデルとしてはじめて「リトラクタブルハードトップ」を採用したモデルでもありますね。

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その後には812コンペティツォーネとそのオープンモデルである812コンペティツォーネA(アペルタ)が登場することになりますが、812コンペティツォーネが採用するのはデタッチャブルルーフの「タルガトップ」。

こうやってみると、フェラーリのV12フロントエンジン搭載モデルの「双子」はわずか5組しか誕生していないということもわかります。※ミッドエンジンの「双子」はもっと多い

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そして最新の「フェラーリのフロントエンジンにおける双子」が(V12エンジンではないものの)ローマ、そしてローマ・スパイダー。

ローマ・スパイダーの発表の前、ぼくは(ポルトフィーノとローマといった具合に、フェラーリはV8フロントエンジンモデルのデザインと名称を分けていたので)てっきりローマのオープン版につき、ローマとは異なるデザイン、そして名称にて登場すると考えていたのですが、クーペ版のローマとデザインを共有したこと、そして名称を「ローマ」としたことについては、こういった「双子の歴史」が密接に関係していたようですね。

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参照:The Official Ferrari Magazine

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  • この記事を書いた人

JUN

興味の範囲が広く、猫、小説、映画、音楽、腕時計、クルマなど。 酒、タバコ、ギャンブルは一切しません(ある意味では自分の人生そのものがギャンブル)。 いま欲しいクルマはアルピーヌA110。

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